会報HP版

にじ403号
2025-12-02
      バザーへどうぞ!!

 本格的な秋の到来とともに、にじの会のバザーが近づいてきました。今年も夏バザーは大好評でしたが、本バザーは、さらに品数も多く、バラエティに富んでいますので、ご期待ください。毎年、少しずつ売り場も工夫し、お買い得品を準備してお待ちしています。どうぞ足をお運びください。また、提供品も前日まで受け付けますので、ご協力をお願いいたします。
 日時:11月8日(土)10:00~12:30
 場所:福島視覚情報サポートセンターにじ
 ※当日会場内のガイドをご希望の方は、事前にご連絡ください。


     点字考案200年です

 今年は、ルイ・ブライユが点字を考案して200年、さらに、日本では1925年に普通選挙法で「政令で定めた点字は文字としてみなす」として、点字による投票が実現してから100年になります。
 そして、11月1日は、日本の点字が1890(明治23)年11月1日に制定された記念の日です。
 視覚障害者の文字である点字をこれからもずっと大切にしていきたいですね。


    短歌・俳句・川柳コーナー特集

 「にじ」1号から途切れることなく、毎号寄せられた短歌・俳句・川柳の数々の作品。今は懐かしい方々もおられますが、1号から寄せてくださった方の作品を振り返ります。1作でもお寄せいただいた方はお名前と作品をご紹介しています。今号は、1号~100号(1992年5月~2000年8月)の作品です。

            水上勇雄さん(郡山市)
春の雪指が旅する光堂 (列車時刻表届き)
山肌に水の嗚咽や梅雨の虹
青芝を踏みしなやかに一日(ひとひ)過ぐ
阿武隈の水の混沌カモ千羽
打たせ湯は父の叱責暮れの秋

            佐藤文郎さん(伊達市月舘)
藤の花一房ちぎり妻の手に
土手かげの道や二つの長い影
丹精の野菜土産に治療客
夜桜の下に楽しむ老い二人
二千年年越し蕎麦に芹の味

  橋本清さん(郡山市)
うぐいすと手引の人と若葉道

            佐藤昭吉さん(郡山市)
梅雨晴れ間子の出張に表なぞる (点字時刻表届く)
牧(まき)の秋名草(なぐさ)醜草(しこぐさ)陽(ひ)の豊か

            柳沼友治さん(郡山市)
大寒や点書に指の凍りつく
真っ白なウド直角にかみしめる
車椅子押す手にやさし冬日かな
赤不動寒風に立ち大眼
寒昴ワープロの声宇宙人

             佐久間真澄さん(田村市船引)
高原のやぶに見つけて手引き者は
      「ヒトリシズカ」と我に触れしむ

山本敦士さん(伊達市梁川)
咲く花に心残して信夫路を
      立てば聞こゆる木々のささやき
点字読む速さに我の年を知る

            寒河江頼子さん(福島市)
笑い声溢るる春の手芸室
目指すべき道見つからず雪積る

            松浦よし子さん(福島市)
人はその優しさに触れ頑なに
      病みし心も紫陽花の色
春の雪白杖の先のやわらかき

            志賀忠彦さん(いわき市)
一人なれば月を相手の酒を酌む
ほろ酔いの盲(めしい)歩ます良夜かな
日々黙し日々風鈴とある余生
コスモスの招きに歩む杖の人
生かさるる限り生きんと落ち葉踏む

川島貞治さん(福島市)
香たむけ友偲びいる墓参かな
受賞の日妻と二人の五月晴
終戦日兄偲びつつ50年
マッサージうけし選手ら次々に
      メダル手にして礼を告げゆく

           宮崎英幸さん(福島市)
ボランティアの人と出会いて失明の
      心の痛手消え失せるなり
いくつもの点字の山をつぶしつつ
      ようやくにして「にじ」を読みたり

           角田テル子さん(郡山市)
コスモスの風しなやかに福祉バス

           岩井康夫さん(西郷村)
風光るランドセルの子ら声高し
部屋中をくすぐってゆく夏とんぼ

橋本みつえさん(郡山市)
公園の砂場の山も眠りけり
立春やなにかありそな登り坂

大和田紀雄さん(須賀川市)
長々と働きなれたし幾年ぞ
      今ぞ去りゆく短き思い

           鎌野芳子さん(福島市)
五月晴れ友と詩吟に励みつつ
      初段を受けし心さわやか
亡き友の形見となりし掛け時計
      今日も時を刻み教えし

           遠藤廣明さん(福島市)
雪うさぎ信夫のわらじで散歩する
花粉飛ぶエアコン買ったか齋藤君

           佐藤カツさん(福島市)
初対面どうにか見えた孫の顔
      ちょっと恥ずかしおばあちゃんだよ
じゃがいものへこみ探りて皮をむき
      ひと味違うよ愛入れたから

           矢島秀子さん(南相馬市)
満開の桜並木に立ち尽くす
      我をみちびく若人に遭ふ
点訳の「一弦の琴」読み返す
      指に優しき若夏の風

           武田栄子さん(福島市)
還暦になりて習う点字文字
      ふれる指先に力こもりぬ
遠くより尋ねくれし友あらば
      心ぬくもる春のひととき

紺野敬さん(福島市)
人肌の石と教わり膝をつき
      温さ確かむ盲の両手
雨降れば三味の調べが流れ出づる
      座頭の石といふに目つむる


    短歌・俳句・川柳

薄井セツ子さん(福島市)
耳遠い夫婦の会話すれ違い

菅野則夫さん(福島市)
酷暑経て蘇る蚊にかゆい夜

有賀久雄さん(玉川村)
温暖化柿色待たず落ちにけり

           武田栄子さん(福島市)
水をはりプールで遊ぶひ孫二人
      真夏の空笑い声響きぬ

           矢島秀子さん(南相馬市)
またしてもぞっとするよな熊情報
      なれた道すらこわごわ散歩

           穴澤勲さん(会津若松市)
深夜便情報発信ありがとう
      ボケ老人の頭の体操

           三浦博さん(国見町)
同級会指折り数え約半分
      年を重ねてわからぬ友も

           小板橋順二さん(猪苗代町)
サツマイモの花を見たかと小学生
      朝顔みたいと話に花咲く

     お知らせ
●視覚障害者支援総合センターから「2026ユニバーサルデザインカレンダー『動物のひみつ』」のお知らせをいただきました。見える人も見えない人も共に使えるカレンダーです。触って分かる触図で動物たちの特徴がデザインされています。1650円(税込、発送手数料200円)です。ご希望の方は直接、ご注文ください。 電話:03-5310-5052
 メール:mail@siencenter.or.jp
●交流会で行った「コグニサイズ」の資料のデイジー版・点字版ができあがりました。ご希望の方はお申し込みください。デイジーは貸出、プライベート使用のどちらも受け付けます。点字版を申し込まれた方には次号の会報に同封いたします。


    今月のイチオシ!図書

 長く暑かった夏もようやく終わりを告げ、読書の秋がやってきました。秋の夜長に読んでみたい、もう一度読みたい名作を選んでみました。どれも音訳・点訳ともにサピエにあります。
『伊豆の踊子』川端康成:一人で伊豆を旅してた旧制高校生の「私」は、途中、旅芸人の一行を見かけ、美しい踊子から目が離せなくなる。大きな瞳を輝かせ、花のように笑う踊子。彼女と親しくなりたい。だが、私は声をかけられない。そんなとき、偶然にも芸人たちから話しかけられ、私と踊子との忘れられない旅が始まった。若き日の屈託と瑞瑞しい恋を描いた作品。
『十一月の扉』高楼方子:双眼鏡の中にその家はふいにあらわれた。十一月荘、偶然見つけた素敵な洋館で、爽子は2ヵ月間下宿生活を送ることになる。十一月荘をとりまく個性的で温かい大人たち、年下のルミちゃんとの触れあい、耿介への淡い恋心、そして現実とシンクロするもうひとつの秘密の物語。「迷うようなことがあっても、それが十一月なら前に進むの」。十一月の扉を開いた爽子を待ち受けていたのは・・・。
『錦繍』宮本輝:「前略、蔵王のダリア園からドッコ沼へ登るゴンドラリフトの中で、まさかあなたと再会するなんて、本当に想像すらできないことでした」運命的な事件ゆえ愛しながらも離婚した二人が、紅葉に染まる蔵王で十年の歳月を隔て再会した。そして、女は男に宛てて一通の手紙を書き綴る。往復書簡が、それぞれの孤独を生きてきた男女の過去を埋め織りなす、愛と再生のロマン
『ブラームスはお好き』フランソワーズサガン:パリに暮らすインテリアデザイナーのポールは、離婚歴のある39歳。美しいがもう若くないことを自覚している。恋人のロジェを愛しているけれど、移り気な彼との関係に孤独を感じていた。そして出会った美貌の青年、シモン。ポールの悲しげな雰囲気に一目惚れした彼は、14歳年上の彼女に一途な愛を捧げるが・・・。二人の男の間で揺れる大人の女の感情を繊細に描く、洒脱で哀切な恋愛小説の名品。
『火車』宮部みゆき:休職中の刑事、本間俊介は遠縁の男性に頼まれて彼の婚約者、関根彰子の行方を捜すことになった。自らの意思で失踪、しかも徹底的に足取りを消して・・・。なぜ彰子はそこまでして自分の存在を消さねばならなかったのか、いったい彼女は何者なのか?謎を解く鍵は、カード社会の犠牲ともいうべき自己破産者の凄惨な人生に隠されていた。山本周五郎賞に輝いたミステリー史に残る傑作。
『漆の実のみのる国』藤沢周平:おびただしい借金を重ね、貧窮のどん底にあえぐ米沢藩。一汁一菜をもちい、藩主みずから木綿を着て、藩政たてなおしに智恵をしぼり、心血をそそいだ上杉鷹山と執政たち。しかし容赦なく襲いかかる旱魃、凶作。貧窮のなかに対立する家中。政治とは、民を富まし、しあわせな日々の暮しをあたえることにほかならない。著者が読者にのこした遺書とでもいうべきこの長篇小説は、無私に殉じたひとびとの、類いなくうつくしい物語である。
『しゃぼん玉』乃南アサ:女性や老人だけを狙った通り魔や強盗傷害を繰り返し、自暴自棄な逃避行を続けていた伊豆見翔人は、宮崎県の山深い村で、老婆と出会った。翔人を彼女の孫と勘違いした村人たちは、あれこれと世話を焼き、山仕事や祭りの準備にもかり出すようになった。卑劣な狂犬、翔人の自堕落で猛り狂った心を村人たちは優しく包み込むのだが・・・。涙なくしては読めない心理サスペンス感動の傑作。
『身の上話』佐藤正午:「ついでのお使い」で買った宝くじが女の運命の歯車を狂わせていく。「もしもあなたが当選したことをどうしても秘密にしておきたいのなら、だれにも話すべきではありません」小都市の書店員、古川ミチル。ほんの出来心から不倫相手を追って衝動的に上京するが、無断欠勤を続けるうちに所持金が底を突き始める。逃避行直前、職場の同僚に「ついでのお使い」と頼まれた宝くじを交換したところ1等当選。それを境にアバンチュールは一転、立て続けに起こる災厄に翻弄されていく。秘密と嘘に追い詰められた末、ミチルを待ち受けていた運命は・・・

    サピエ図書館コーナー
9/1~9/30にホストアップの点訳・音訳書より抜粋
◇◇点訳◇◇
1.『国宝 上 青春篇』吉田修一著 全6巻
2.『点字新聞が伝えた視覚障害者の100年 自立・社会参加・文化の近現代史』毎日新聞社点字毎日編集部編 全6巻
3.『お城の値打ち』香原斗志著 全3巻
4.『宇宙に行ったらこうだった! 宇宙飛行士は見た』山崎直子著 全2巻
5.『大相撲中継アナしか語れない土俵の魅力と秘話』藤井康生著 全4巻
6.『愛憎の日本史』本郷和人著 全3巻
7.『いのちの波止場』南杏子著 全4巻
8.『健康食品で死んではいけない』長村洋一著 全3巻
9.『財布は踊る』原田ひ香著 全6巻
10.『笑う数学』日本お笑い数学協会著 全4巻
11.『新編日本の怪談2』ラフカディオ・ハーン著 全5巻
12.『さよならの向う側 '90s』清水晴木著 全3巻
13.『寂聴先生が残してくれたもの』瀬尾まなほ著 全3巻
14.『ずるいおかず 最強にラクなのにおいしくて、節約にもなるレシピ&アイデア166』ふじたかな 著 全2巻
  ◇◇音訳◇◇
1.『ゴミに「ご苦労様でした!」感謝の心で育む人的資本経営』峠テル子著 4時間11分
2.『生きるための読書』津野海太郎著 6時間46分
3.『これから大人になるアナタに伝えたい10のこと』サヘル・ローズ著 4時間21分
4.『知れば知るほどおもしろい平安ミステリー』市橋章男著 5時間16分
5.『93歳 崑ちゃんのハツラツ幸齢期』大村崑著 4時間29分
6.『藁化け』輪渡颯介著 6時間40分
7.『裏切り者は誰だったのか』ハワード・ブラム著 14時間55分
8. 『お勝手のあん11』柴田よしき著 6時間26分
9.『俳句ミーツ短歌』堀田季何著 8時間37分
10. 『83歳、いま何より勉強が楽しい』野口悠紀雄著 8時間35分
11. 『日本史を生き抜いた長寿の偉人』武光誠著 6時間7分
12. 『オール電化・雨月物語』青柳碧人著 10時間5分
13. 『武士はつらいよ 2』稲葉稔著 7時間19分
14. 『東北こわい物語』みちのく童話会編著 3時間30分
15. 『杜の国の滴る神』円堂豆子著 7時間54分
16. 『アンパンマンVSアンパンマン』やなせたかし、戸田恵子著 4時間4分
17. 『古事記に秘められた聖地・神社の謎』三橋健著 10時間31分
18. 『砂男』有栖川有栖著 11時間10分
19. 『天酒頂戴』平谷美樹著 9時間50分
20. 『介護のことになると親子はなぜすれ違うのか』神戸貴子他著 3時間49分
21. 『結婚してお坊さんになりました』釈純蓮著 5時間16分
22. 『イクサガミ 神』今村翔吾著 12時間1分

     てんやく情報
『老年の読書』前田速夫著 全4巻(590頁)・・・一度きりの人生、読まずに死ねない本がある。「死ぬ術は生涯をかけて学び取らねばならないものなのである」(セネカ)、「不知、生れ死ぬる人、何方より来たりて、何方へか去る」(鴨長明)、「『サヨナラ』ダケガ人生ダ」(井伏鱒二)、・・・ギリシア哲学から現代日本文学まで、内外の名著から、より善く老いるための箴言を厳選して懇切にガイドする。
『エコノミストの父が、子どもたちにこれだけは教えておきたい大切なお金の話』永濱利廣著 全3巻(416頁)・・・高校学習指導要領改訂によって新たに高校家庭科に採用された「金融・経済・投資」の授業に完全対応。成年年齢18歳への引き上げによって変わる点、注意点もわかりやすく解説します。マクロ経済分析の第一線で活躍する著者が、息子と娘のために語り下ろすお金の教科書決定版。
『北緯44度浩太の夏 ぼくらは戦争を知らなかった』有島希音作 全2巻(222頁)・・・「戦争なんてぜんぜん関係ないと思ってた」北海道の西北、日本海に面する小平町(おびらちょう)。小学5年の浩太たちは、町のふしぎを調べる中で、終戦直後の町で起きた悲しい事実を知る。三船殉難事件。1945年8月15日に日本が敗戦を国内外に宣言した7日後、樺太から引き揚げてきた人たちを乗せた非武装の船が、北海道西北の海で攻撃を受け沈没、大破した。作者が故郷の海で起こった事件に正面から向き合った入魂の作。

     テキストデイジー情報
『狼の幸せ』パオロ・コニェッティ著 229ページ
・・・人生に疲れた40歳のファウストは、長年暮らしたミラノを離れてイタリアンアルプス近くのレストランで働き始める。山に囲まれ次第に人間らしさを取り戻していた時、狼たちが山からおりてきていた。


  11月の対外活動
 10/30(火)二本松市立岳下小学校福祉体験
 9(日)東北視覚障害者福祉大会(ガイド協力)

  <11月の活動>
 バザー 8(土)10:00~12:30
 点字基礎講習会 5・12・19・26(水)13:30~ 腰の浜会館
 パソコン点訳講習会 5(水)13:30~15:30
 音訳フォロー研修会 11・25(火)13:00~15:00
 音訳研修会 4・18(火)13:00~
 点訳全体研修 12(水)10:00~12:00
 点訳相談日 19(水)10:00~12:00 22(土) 13:00~15:00
 点訳スキルアップ研修会 15(土)13:00~
 テキストデイジー活動日 22(土)10:00~
 ウォーキングボランティア定例会 26(水)12:00~
 対面音訳 4・11・18・25(火)ほか随時
 連絡会 6(木)14:00~
 ウォーキングクラブ 12・26(水)10:30~
 パソコンクラブ 17(月)10:00~12:00
 チャレンジクラブ 5・12・19・26(水)13:00~15:00
 ミュージックベルクラブ 10(月)10:00~12:00
 フラダンス教室 20(木)13:00~
 卓球台使用日 7・14・17・21・28 13:30~15:30


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