会報HP版
にじ391号
2025-03-15
バザーへどうぞ!!
秋の深まりとともに、にじの会のバザーが近づいてきました。今年も夏バザーは大好評でしたが、本バザーは、さらに品数も多く、バラエティに富んでいますので、ご期待ください。毎年、少しずつ売り場も工夫し、お買い得品を準備してお待ちしています。どうぞ足をお運びください。
また、提供品も前日まで受け付けていますので、ぜひご協力をよろしくお願いいたします。
日時:11月9日(土)10:00~12:30
場所:福島視覚情報サポートセンターにじ
やさしい川柳教室
交流会で川柳をご指導いただいた福島日輪川柳社の梅津様、鈴木様から、当日参加された方々の作品をまとめて、手紙を添えてお送りいただきましたのでご紹介します。
このたびは「やさしい川柳教室」を受講いただきありがとうございました。ほとんどの方は川柳教室を受講するのは初めての体験と思われますが、皆さん興味を持って熱心に取り組んでいただきました。後半の実技の川柳作りでは苦しみながらも楽しい時間を過ごされたことと思います。提出された川柳を句集にまとめてみました。(一部添削された句もあります)
孫帰り思い出残る部屋の中
孫帰り次はいつかと寂しがり
墓参り誰が来るかな十年後 (T・S)
だんな様いつも心でありがとう
どこまでも夢に向かって走り抜け
胸の中いつも一緒にいるからね (H・E)
東京へ進学したまま戻らない
本当か便りのないのは良い便り
うらやましい同じ敷地に住む孫子
赤飯も羊羹もある非常食 (Y・K)
一部屋で冷房すまし顔合わせ
年の差で悩む食材作り方
亡き祖父の好物供え孫食べる (M・K)
毎日の孫と買い物嬉しいな
夕食はみんなで囲む笑顔かな (Y・K)
孫娘最後の桃を嬉しがる
孫達はコロナの中で来られない
息子達母親連れて電車乗り (E・S)
あの人の狂った人生あの日から
おふくろに手伝いご褒美十五円
秋夜長虫の家族のコンサート (H・M)
ばあちゃんは僕の言うこと「ハイハイ」だ
おとうさん早く帰って来ないでね
婆ちゃんは返事だけ良く動けない(T・S)
子が巣立ち今じゃ寂しいジジとババ
腕組んで二人五脚のやさし坂
喧嘩した時だけ思うダメおやじ (S・U)
草も木もグッタリしてて夫(つま)昼寝
お盆には十人家族に飯を炊く
蝉の声負けずに夫婦大げんか (K・S)
老いた母孫と息子を間違える
いつ終わる息子を起こす朝仕事
冷蔵庫覗いていたら母の咳
三世代暮らす我が家は三世界
母探す当の本人知らん顔 (Y・S)
まずは肉野菜後でとおやつ食べ
お弁当残さず食べて母笑顔
饅頭を二人で分ける親子愛 (H・H)
猫逃げて残った餌がたんとある
父作る料理はいつもカレーだけ
息子来るご飯がいつもやばくなる(Y・H)
二十名皆指を折る宗教か
川柳の学び人の輪膨らます
楽しみは食う寝る遊ぶ詩になった(K・S)
小さき家夫(つま)と娘とお犬様
吾(あ)に小言頑固親父は娘(こ)に甘い
娘より我を気遣う可愛い孫 (T・S)
孫たちの声は分かるが顔見えず
淋しくて涙流す日あったっけ
息子でも近くにいても遠い人 (K・T)
老い二人話すことなくひなたぼこ
テレビには返事をしたり笑ったり
ヘルパーさん今日も頼りに無事散歩(Y・M)
友が出るパラリンピック感動だ
加齢にてできること減る我が体
悲しいね見送り猫の虹の橋 (N・S)
梅津ひさし
好きになる二番煎じの茶の渋み
鈴木吉泉
指を折りみな川柳の顔になる
お二人の先生、ありがとうございました。
当日のテキストから《俳句とくらべて、川柳の特徴は、主に人間のことを詠む(絵に例えれば人物画)。季語にはこだわらない。「や」や「けり」などの切れ字は使わないこと》だそうです。
川柳を詠むときの注意点として、人のいやがること、悪口や下品な言葉は使わない。だじゃれは本物の川柳とは別のものと教えていただきました。
参加された方もそうでない方もぜひ川柳作りを楽しんで、「にじ」にご投稿ください。お待ちしています。
福島県ロービジョンネットワーク 第34回フォーラムのお知らせ
テーマ:「視覚障がい者とキャッシュレス時代」
講演:
1.キャッシュレス決済についてのアンケート調査
結果報告
2.視覚障害者とキャッシュレス社会の現状
慶應義塾大学自然科学研究教育センター共同 研究員 御園(みその)政光(まさみつ)氏
日時:11月24日(日)午前9時30分?12時
開催形式:ハイブリッド形式。メイン会場と分散会場または自宅でのズーム参加
会場:総合南東北病院北棟1階 NABE(ナベ)ホール(郡山市八山田7-115)
分散会場:福島市(点字図書館)、いわき市(いわき市生涯学習プラザ第1会議室)、会津若松市(稽古堂)
<参加申し込み方法、申し込み先>
①分散会場で参加希望の方:
福島県視覚障がい者生活支援センター:
024-535-5275、f-shien@nifty.com
福島県ロービジョンネットワーク事務局
090-5844-6595、wako-t@nifty.com
②自分でズーム接続して参加の方は、登録リンクから事前登録:https://zoom.us/meeting/register/
tJ0pdeqsrjotGNOS2Vy9kvooj0DxTRKHgr5o
登録後、ミーティング参加に関する情報の確認メールが届きます。当日の入室時に必要ですので、必ず保存をお願い致します。
申し込み締め切り:11月10日(日)
たくさんの方のご参加をお待ちしております。
短歌・俳句・川柳
薄井セツ子さん(福島市)
三日月にブランコ下げて漕いでみる
穴澤勲さん(会津若松市)
住職がお経唱えて三回忌
永遠(とわ)の別れに今でも涙
清野隆一さん(郡山市)
俯いて過ぎた陽気を思いつつ
耐えて今あり稲穂の姿
三浦寛さん(国見町)
新記録世界の大谷大フィーバー
日本のセパは紙面飾れず
矢島秀子さん(南相馬市)
ためらわずさあ吹いてくれ秋風よ
みんな待っている窓全開で
小板橋順二さん(猪苗代町)
猛暑去りそよ風吹けば虫たちが
秋が来たぞと喜びの歌
武田栄子さん(福島市)
路地裏を歩めば香る金木犀
空を見上げてほっと息する
おしらせ
●点字毎日より「第91回2023年度 全国盲学校弁論大会全国大会『弁論集』」を寄贈いただきました。墨字版と点字版が1冊に綴じられた冊子です。ご希望の方に貸し出しいたします。
●社会福祉法人視覚障害者支援総合センターから「2025ユニバーサルデザインカレンダー『フルーツはんぶん』」の製作・販売のお知らせをいただきました。見える人も見えない人も一緒に使えるカレンダーです。触って分かる触図でくだものの断面がデザインされています。1650円(税込、発送手数料200円)です。ご希望の方は下記に直接、ご注文ください。
電話:03-5310-5052
メール:mail@siencenter.or.jp
今月のイチオシ!図書
今年は、戦争の非人間性や社会問題を書き続けた作家・山崎豊子の生誕100年に当たります。また、「にんげんだもの」で知られる詩人で書家の相田みつをも今年生誕100年です。大作で知られる山崎豊子と短い言葉で人間を考えさせる相田みつを、二人の作品を読み比べてみてはいかがでしょうか。すべてサピエに点訳・音訳が登録されています。
★相田みつをの作品
『雨の日には・・・』:遺作集。「雨の日には雨の中を風の日には風の中を」が著者の生きるうえでのテーマ。やり直しがきかない人生を勇気づけてくれる、心の書。
『生きていてよかった』:かわらないものだけを見つめ、毎日を新鮮に生きた相田みつをの心の歳時記。「誰のものでもない自分の言葉を、書という形式をかりて表現する」それが相田みつをの仕事だった。裸の自分を語りつづけた作品集。生きていくうえで様々な壁にぶつかり悩むとき、力づけてくれる言葉の数々。
『一生感動一生青春』:ベストセラー『にんげんだもの』に続き、人間本来のありようを詩と書でまとめた一冊。生きていくうえでいちばん大事なのは自分自身の感動であると著者はいう。
『いのちのバトン 初めて出会う相田みつをのことば』「過去無量のいのちのバトンを受けついで、いまここに自分の番を生きている」簡潔で力強い相田みつをの言葉に、童話作家・立原えりかの物語をそえた、相田作品の入門書。
『じぶんの花を』:本物の言葉が語りかける、本当に大切なもの。ベストセラー『にんげんだもの』の著者の若き日から晩年までの作品を集めた一冊。すべて単行本初収録。長男・一人氏の解説つき。
『にんげんだもの』:雑誌「銀花」42号で紹介された相田みつをの書とことばが一冊の本に。優しい心をやさしい言葉で伝えようとしたら、文字も優しくなった。
★山崎豊子の作品
『白い巨塔』:冴えたメス捌きで権力の座を狙う財前教授と、研究一筋に生きる里見医師。二人の対決を通して、大学医学部の封建制と、医学界の抱える切実な問題点を抉る。点字(上・中・下)は、全33巻、音声デイジー(1枚)は32時間16分、田宮二郎主演のシネマデイジーもあります。
『沈まぬ太陽1~5』:腐敗した巨大組織の中で、歴史的な航空事故、政界をも巻き込む会社再建などに翻弄される主人公が、不屈の精神で立ち向かっていく姿を壮大なスケールで描く。点字(全31巻)・音声デイジーの外、シネマデイジー(渡辺謙主演)もあります。
『華麗なる一族(上・中・下)』:大衆から預金を獲得し、裏では冷酷に産業界を支配する権力機構「銀行」。野望に燃える男とその一族の熾烈な人間ドラマ。
『大地の子(上・中・下)』:文化大革命の嵐の中で迫害される中国残留孤児。関東軍に置き去りにされた満州開拓団の孤児たちのたどる苦難の道を描く。
『二つの祖国(上・中・下)』:真珠湾、ヒロシマ、東京裁判。戦争の嵐に翻弄され、身を二つに裂かれながら、祖国を探し求めた日系移民一家の劇的運命を描く。
『不毛地帯1~4』:シベリアの収容所で11年間の強制労働に耐え、帰還後、商社マンとして熾烈な商戦に巻き込まれてゆく元大本営参謀・壱岐正の運命。
サピエ図書館コーナー
9/1~9/30にホストアップの点訳・音訳書より抜粋
◇◇点訳◇◇
1.『姫君たちの明治維新』岩尾光代著 全4巻
2.『そろそろタイムマシンで未来へ行けますか? SFで身につく「科学」の教養』齊田興哉著 全3巻
3.『これで暮らす』群ようこ著 全3巻
4.『ふしぎ草子 あやしくもふしぎな八つの物語』富安陽子作 全2巻
5.『義足と歩む ルワンダに生きる日本人義肢装具士』松島恵利子著 全2巻
6.『シルバー川柳 人生ブギウギ編』みやぎシルバーネットほか編 全1巻
7.『動物たちの心の科学 仲間に尽くすイヌ、喪に服すゾウ、フェアプレイ精神を貫くコヨーテ』マー ク・ベコフ著 全5巻
8.『なぜガザは戦場になるのか』高橋和夫著 全3巻
9.『ぬくもりのある旅』澤地久枝著 全4巻
10.『ハニーが盲導犬になるまで』キャロライン・アーノルド文 全1巻
11.『東の海神西の滄海 十二国記4』小野不由美著 全4巻
12.『火の虚舟』松本清張著 全5巻
13.『江戸の少食思想に学ぶ』若井朝彦著 全3巻
14.『休養学 「休み方」を20年間考え続けた専門家がついに編み出したあなたを疲れから救う』片野 秀樹著 全2巻
◇◇音訳◇◇
1.『恋ふれば苦し ゆめうら草紙』深山くのえ著 7時間1分
2.『悼みの海』熊谷達也著 16時間27分
3.『彩りの郷にて』山本淳子著 2時間9分
4.『白鳥とコウモリ』東野圭吾著 19時間34分
5.『ナポレオン街道 可愛い皇帝との旅』伊集院静著 11時間40分
6.『古本食堂 新装開店』原田ひ香著 6時間12分
7.『しんがりで寝ています』三浦しをん著 8時間1分
8.『仇討ちて候 深川素浪人生業帖』牧秀彦著 6時間39分
9.『さらば故里よ 助太刀稼業1』佐伯泰英著 6時間26分
10.『戦国武将伝 東日本編』今村翔吾著 7時間34分
11.『紅い月 浮世絵おたふく三姉妹2』井川香四郎著 7時間21分
12.『家康と九人の女』秋月達郎著 12時間24分
13.『一駅一話! 山手線全30駅のショートミステリー』柊サナカ著 7時間58分
14.『一に愛嬌二に気転 ブルースの女王・淡谷のり子の“毒舌でごめんなさい”』淡谷のり子著 4時間31分
15.『にぎやかな落日』朝倉かすみ著 7時間27分
16.『常盤団地の魔人』佐藤厚志著 5時間3分
17.『はく・すうの法則 息のしかたでカラダは変わる!』有吉与志恵著 2時間30分
18.『宇宙食になったサバ缶』小坂康之ほか著 3時間51分
19.『下駄の上の卵 新版』井上ひさし著 15時間21分
20.『命日 六つの愛の物語』瀬戸内寂聴著 2時間49分
21.『おなかがすいたハラペコだ。4 月夜にはねるフライパン』椎名誠著 4時間19分
22.『デモクラシー』堂場瞬一著 12時間38分
てんやく情報
『凹んでも大丈夫!「逆境力」が育つ50の方法』足立啓美著 全2巻(222頁)・・・今、すごく辛くてどうしようもないと思っていても、あなたの経験が必ずあなたを支えてくれる力になります。「ネガティブなほうだ」「変化に弱い」「将来に不安がある」そんな方でも逆境を乗り越える力「レジリエンス」を身につければ大丈夫!幸せになるために今身につけておきたい正しい立ち直り方がわかります。イライラしたときの脱出法とは?知っておきたい自分の「強み」とは?思春期を乗り越えるときに知っておくと心強い「レジリエンス」の育て方を中高生向けにわかりやすく伝授する。『ヨゾラ物語ファイル』藤真知子著 全2巻(204頁)
・・・ある日、ぼくの部屋のクローゼットに「く」の字型をした釘のようなものが転がり込む。それは宇宙ができて間もない頃に誕生した生命体が、いろんな惑星へ移住を繰り返しながら進化した姿だった!小さくて不思議な能力をもつ異星人との友情を描いた「遠い星から来たラルー」ほか、「パパがくれたAIしっぽ」「ぼくは地球に帰りたい」「ロボストラダムスの大予言」など、短くてすぐ読める驚きのストーリー6連発!
『数は無限の名探偵』はやみねかおるほか著 全2巻
(268頁)・・・「算数・数学で謎を解く」をテーマに、5人5様の個性がぶつかる珠玉のミステリーが集まり、読み終わったらきっとあなたも「数」が好きになる。数学に異能を発揮する中学2年生の真島尽(つくす)が、なぜかまずくなってしまったおでんの謎を解く(「事件÷出汁=名探偵誕生」)。この世から電卓もメールもコンピューターも消え去った。信太とレイジの親友コンビは世界をもとに戻せるのか(「盗まれたゼロ」)など
テキストデイジー情報
『自分をたいせつにする本』服部みれい著 284ページ・・・自分のしたいこと・したくないことは何?自分くらいは自分の味方でいよう。自分が変われば周囲も、見える世界も変わる。からだを温める、深く呼吸する、自分と打ち合わせをする、自分の年表を作る、体や心をたいせつにするワークで、自分の気持ちに気づいて心地よく変わる。
<11月の活動>
バザー 9(土)10:00~12:30
点字基礎講習会 6・13・20・27(水)腰の浜会館
音訳フォロー研修会 12・26(火)13:00~
音訳研修会 5・19(火)13:00~
点訳全体研修 6(水)10:00~(バザー準備)
点訳相談日 13・20(水)10:00~12:00
点訳スキルアップ研修会 16(土)13:00~
テキストデイジー活動日 お休み
ウォーキングボランティア定例会 27(水)12:30~
連絡会 7(木)14:00~
対面音訳 12・19・26(火)ほか随時
ウォーキングクラブ 13・27(水)10:30~
パソコンクラブ 18(月)10:00~
チャレンジクラブ 6・13・20・27(水)13:00~15:00
ミュージックベルクラブ 11・25(月)10:00~12:00
フラダンス教室 21(木)13:00~
卓球台使用日 1・13・15・18・20・22・27・29 13:30~15:30
点訳相談日と点訳全体研修が入れ替わります。ご注意ください。
秋の深まりとともに、にじの会のバザーが近づいてきました。今年も夏バザーは大好評でしたが、本バザーは、さらに品数も多く、バラエティに富んでいますので、ご期待ください。毎年、少しずつ売り場も工夫し、お買い得品を準備してお待ちしています。どうぞ足をお運びください。
また、提供品も前日まで受け付けていますので、ぜひご協力をよろしくお願いいたします。
日時:11月9日(土)10:00~12:30
場所:福島視覚情報サポートセンターにじ
やさしい川柳教室
交流会で川柳をご指導いただいた福島日輪川柳社の梅津様、鈴木様から、当日参加された方々の作品をまとめて、手紙を添えてお送りいただきましたのでご紹介します。
このたびは「やさしい川柳教室」を受講いただきありがとうございました。ほとんどの方は川柳教室を受講するのは初めての体験と思われますが、皆さん興味を持って熱心に取り組んでいただきました。後半の実技の川柳作りでは苦しみながらも楽しい時間を過ごされたことと思います。提出された川柳を句集にまとめてみました。(一部添削された句もあります)
孫帰り思い出残る部屋の中
孫帰り次はいつかと寂しがり
墓参り誰が来るかな十年後 (T・S)
だんな様いつも心でありがとう
どこまでも夢に向かって走り抜け
胸の中いつも一緒にいるからね (H・E)
東京へ進学したまま戻らない
本当か便りのないのは良い便り
うらやましい同じ敷地に住む孫子
赤飯も羊羹もある非常食 (Y・K)
一部屋で冷房すまし顔合わせ
年の差で悩む食材作り方
亡き祖父の好物供え孫食べる (M・K)
毎日の孫と買い物嬉しいな
夕食はみんなで囲む笑顔かな (Y・K)
孫娘最後の桃を嬉しがる
孫達はコロナの中で来られない
息子達母親連れて電車乗り (E・S)
あの人の狂った人生あの日から
おふくろに手伝いご褒美十五円
秋夜長虫の家族のコンサート (H・M)
ばあちゃんは僕の言うこと「ハイハイ」だ
おとうさん早く帰って来ないでね
婆ちゃんは返事だけ良く動けない(T・S)
子が巣立ち今じゃ寂しいジジとババ
腕組んで二人五脚のやさし坂
喧嘩した時だけ思うダメおやじ (S・U)
草も木もグッタリしてて夫(つま)昼寝
お盆には十人家族に飯を炊く
蝉の声負けずに夫婦大げんか (K・S)
老いた母孫と息子を間違える
いつ終わる息子を起こす朝仕事
冷蔵庫覗いていたら母の咳
三世代暮らす我が家は三世界
母探す当の本人知らん顔 (Y・S)
まずは肉野菜後でとおやつ食べ
お弁当残さず食べて母笑顔
饅頭を二人で分ける親子愛 (H・H)
猫逃げて残った餌がたんとある
父作る料理はいつもカレーだけ
息子来るご飯がいつもやばくなる(Y・H)
二十名皆指を折る宗教か
川柳の学び人の輪膨らます
楽しみは食う寝る遊ぶ詩になった(K・S)
小さき家夫(つま)と娘とお犬様
吾(あ)に小言頑固親父は娘(こ)に甘い
娘より我を気遣う可愛い孫 (T・S)
孫たちの声は分かるが顔見えず
淋しくて涙流す日あったっけ
息子でも近くにいても遠い人 (K・T)
老い二人話すことなくひなたぼこ
テレビには返事をしたり笑ったり
ヘルパーさん今日も頼りに無事散歩(Y・M)
友が出るパラリンピック感動だ
加齢にてできること減る我が体
悲しいね見送り猫の虹の橋 (N・S)
梅津ひさし
好きになる二番煎じの茶の渋み
鈴木吉泉
指を折りみな川柳の顔になる
お二人の先生、ありがとうございました。
当日のテキストから《俳句とくらべて、川柳の特徴は、主に人間のことを詠む(絵に例えれば人物画)。季語にはこだわらない。「や」や「けり」などの切れ字は使わないこと》だそうです。
川柳を詠むときの注意点として、人のいやがること、悪口や下品な言葉は使わない。だじゃれは本物の川柳とは別のものと教えていただきました。
参加された方もそうでない方もぜひ川柳作りを楽しんで、「にじ」にご投稿ください。お待ちしています。
福島県ロービジョンネットワーク 第34回フォーラムのお知らせ
テーマ:「視覚障がい者とキャッシュレス時代」
講演:
1.キャッシュレス決済についてのアンケート調査
結果報告
2.視覚障害者とキャッシュレス社会の現状
慶應義塾大学自然科学研究教育センター共同 研究員 御園(みその)政光(まさみつ)氏
日時:11月24日(日)午前9時30分?12時
開催形式:ハイブリッド形式。メイン会場と分散会場または自宅でのズーム参加
会場:総合南東北病院北棟1階 NABE(ナベ)ホール(郡山市八山田7-115)
分散会場:福島市(点字図書館)、いわき市(いわき市生涯学習プラザ第1会議室)、会津若松市(稽古堂)
<参加申し込み方法、申し込み先>
①分散会場で参加希望の方:
福島県視覚障がい者生活支援センター:
024-535-5275、f-shien@nifty.com
福島県ロービジョンネットワーク事務局
090-5844-6595、wako-t@nifty.com
②自分でズーム接続して参加の方は、登録リンクから事前登録:https://zoom.us/meeting/register/
tJ0pdeqsrjotGNOS2Vy9kvooj0DxTRKHgr5o
登録後、ミーティング参加に関する情報の確認メールが届きます。当日の入室時に必要ですので、必ず保存をお願い致します。
申し込み締め切り:11月10日(日)
たくさんの方のご参加をお待ちしております。
短歌・俳句・川柳
薄井セツ子さん(福島市)
三日月にブランコ下げて漕いでみる
穴澤勲さん(会津若松市)
住職がお経唱えて三回忌
永遠(とわ)の別れに今でも涙
清野隆一さん(郡山市)
俯いて過ぎた陽気を思いつつ
耐えて今あり稲穂の姿
三浦寛さん(国見町)
新記録世界の大谷大フィーバー
日本のセパは紙面飾れず
矢島秀子さん(南相馬市)
ためらわずさあ吹いてくれ秋風よ
みんな待っている窓全開で
小板橋順二さん(猪苗代町)
猛暑去りそよ風吹けば虫たちが
秋が来たぞと喜びの歌
武田栄子さん(福島市)
路地裏を歩めば香る金木犀
空を見上げてほっと息する
おしらせ
●点字毎日より「第91回2023年度 全国盲学校弁論大会全国大会『弁論集』」を寄贈いただきました。墨字版と点字版が1冊に綴じられた冊子です。ご希望の方に貸し出しいたします。
●社会福祉法人視覚障害者支援総合センターから「2025ユニバーサルデザインカレンダー『フルーツはんぶん』」の製作・販売のお知らせをいただきました。見える人も見えない人も一緒に使えるカレンダーです。触って分かる触図でくだものの断面がデザインされています。1650円(税込、発送手数料200円)です。ご希望の方は下記に直接、ご注文ください。
電話:03-5310-5052
メール:mail@siencenter.or.jp
今月のイチオシ!図書
今年は、戦争の非人間性や社会問題を書き続けた作家・山崎豊子の生誕100年に当たります。また、「にんげんだもの」で知られる詩人で書家の相田みつをも今年生誕100年です。大作で知られる山崎豊子と短い言葉で人間を考えさせる相田みつを、二人の作品を読み比べてみてはいかがでしょうか。すべてサピエに点訳・音訳が登録されています。
★相田みつをの作品
『雨の日には・・・』:遺作集。「雨の日には雨の中を風の日には風の中を」が著者の生きるうえでのテーマ。やり直しがきかない人生を勇気づけてくれる、心の書。
『生きていてよかった』:かわらないものだけを見つめ、毎日を新鮮に生きた相田みつをの心の歳時記。「誰のものでもない自分の言葉を、書という形式をかりて表現する」それが相田みつをの仕事だった。裸の自分を語りつづけた作品集。生きていくうえで様々な壁にぶつかり悩むとき、力づけてくれる言葉の数々。
『一生感動一生青春』:ベストセラー『にんげんだもの』に続き、人間本来のありようを詩と書でまとめた一冊。生きていくうえでいちばん大事なのは自分自身の感動であると著者はいう。
『いのちのバトン 初めて出会う相田みつをのことば』「過去無量のいのちのバトンを受けついで、いまここに自分の番を生きている」簡潔で力強い相田みつをの言葉に、童話作家・立原えりかの物語をそえた、相田作品の入門書。
『じぶんの花を』:本物の言葉が語りかける、本当に大切なもの。ベストセラー『にんげんだもの』の著者の若き日から晩年までの作品を集めた一冊。すべて単行本初収録。長男・一人氏の解説つき。
『にんげんだもの』:雑誌「銀花」42号で紹介された相田みつをの書とことばが一冊の本に。優しい心をやさしい言葉で伝えようとしたら、文字も優しくなった。
★山崎豊子の作品
『白い巨塔』:冴えたメス捌きで権力の座を狙う財前教授と、研究一筋に生きる里見医師。二人の対決を通して、大学医学部の封建制と、医学界の抱える切実な問題点を抉る。点字(上・中・下)は、全33巻、音声デイジー(1枚)は32時間16分、田宮二郎主演のシネマデイジーもあります。
『沈まぬ太陽1~5』:腐敗した巨大組織の中で、歴史的な航空事故、政界をも巻き込む会社再建などに翻弄される主人公が、不屈の精神で立ち向かっていく姿を壮大なスケールで描く。点字(全31巻)・音声デイジーの外、シネマデイジー(渡辺謙主演)もあります。
『華麗なる一族(上・中・下)』:大衆から預金を獲得し、裏では冷酷に産業界を支配する権力機構「銀行」。野望に燃える男とその一族の熾烈な人間ドラマ。
『大地の子(上・中・下)』:文化大革命の嵐の中で迫害される中国残留孤児。関東軍に置き去りにされた満州開拓団の孤児たちのたどる苦難の道を描く。
『二つの祖国(上・中・下)』:真珠湾、ヒロシマ、東京裁判。戦争の嵐に翻弄され、身を二つに裂かれながら、祖国を探し求めた日系移民一家の劇的運命を描く。
『不毛地帯1~4』:シベリアの収容所で11年間の強制労働に耐え、帰還後、商社マンとして熾烈な商戦に巻き込まれてゆく元大本営参謀・壱岐正の運命。
サピエ図書館コーナー
9/1~9/30にホストアップの点訳・音訳書より抜粋
◇◇点訳◇◇
1.『姫君たちの明治維新』岩尾光代著 全4巻
2.『そろそろタイムマシンで未来へ行けますか? SFで身につく「科学」の教養』齊田興哉著 全3巻
3.『これで暮らす』群ようこ著 全3巻
4.『ふしぎ草子 あやしくもふしぎな八つの物語』富安陽子作 全2巻
5.『義足と歩む ルワンダに生きる日本人義肢装具士』松島恵利子著 全2巻
6.『シルバー川柳 人生ブギウギ編』みやぎシルバーネットほか編 全1巻
7.『動物たちの心の科学 仲間に尽くすイヌ、喪に服すゾウ、フェアプレイ精神を貫くコヨーテ』マー ク・ベコフ著 全5巻
8.『なぜガザは戦場になるのか』高橋和夫著 全3巻
9.『ぬくもりのある旅』澤地久枝著 全4巻
10.『ハニーが盲導犬になるまで』キャロライン・アーノルド文 全1巻
11.『東の海神西の滄海 十二国記4』小野不由美著 全4巻
12.『火の虚舟』松本清張著 全5巻
13.『江戸の少食思想に学ぶ』若井朝彦著 全3巻
14.『休養学 「休み方」を20年間考え続けた専門家がついに編み出したあなたを疲れから救う』片野 秀樹著 全2巻
◇◇音訳◇◇
1.『恋ふれば苦し ゆめうら草紙』深山くのえ著 7時間1分
2.『悼みの海』熊谷達也著 16時間27分
3.『彩りの郷にて』山本淳子著 2時間9分
4.『白鳥とコウモリ』東野圭吾著 19時間34分
5.『ナポレオン街道 可愛い皇帝との旅』伊集院静著 11時間40分
6.『古本食堂 新装開店』原田ひ香著 6時間12分
7.『しんがりで寝ています』三浦しをん著 8時間1分
8.『仇討ちて候 深川素浪人生業帖』牧秀彦著 6時間39分
9.『さらば故里よ 助太刀稼業1』佐伯泰英著 6時間26分
10.『戦国武将伝 東日本編』今村翔吾著 7時間34分
11.『紅い月 浮世絵おたふく三姉妹2』井川香四郎著 7時間21分
12.『家康と九人の女』秋月達郎著 12時間24分
13.『一駅一話! 山手線全30駅のショートミステリー』柊サナカ著 7時間58分
14.『一に愛嬌二に気転 ブルースの女王・淡谷のり子の“毒舌でごめんなさい”』淡谷のり子著 4時間31分
15.『にぎやかな落日』朝倉かすみ著 7時間27分
16.『常盤団地の魔人』佐藤厚志著 5時間3分
17.『はく・すうの法則 息のしかたでカラダは変わる!』有吉与志恵著 2時間30分
18.『宇宙食になったサバ缶』小坂康之ほか著 3時間51分
19.『下駄の上の卵 新版』井上ひさし著 15時間21分
20.『命日 六つの愛の物語』瀬戸内寂聴著 2時間49分
21.『おなかがすいたハラペコだ。4 月夜にはねるフライパン』椎名誠著 4時間19分
22.『デモクラシー』堂場瞬一著 12時間38分
てんやく情報
『凹んでも大丈夫!「逆境力」が育つ50の方法』足立啓美著 全2巻(222頁)・・・今、すごく辛くてどうしようもないと思っていても、あなたの経験が必ずあなたを支えてくれる力になります。「ネガティブなほうだ」「変化に弱い」「将来に不安がある」そんな方でも逆境を乗り越える力「レジリエンス」を身につければ大丈夫!幸せになるために今身につけておきたい正しい立ち直り方がわかります。イライラしたときの脱出法とは?知っておきたい自分の「強み」とは?思春期を乗り越えるときに知っておくと心強い「レジリエンス」の育て方を中高生向けにわかりやすく伝授する。『ヨゾラ物語ファイル』藤真知子著 全2巻(204頁)
・・・ある日、ぼくの部屋のクローゼットに「く」の字型をした釘のようなものが転がり込む。それは宇宙ができて間もない頃に誕生した生命体が、いろんな惑星へ移住を繰り返しながら進化した姿だった!小さくて不思議な能力をもつ異星人との友情を描いた「遠い星から来たラルー」ほか、「パパがくれたAIしっぽ」「ぼくは地球に帰りたい」「ロボストラダムスの大予言」など、短くてすぐ読める驚きのストーリー6連発!
『数は無限の名探偵』はやみねかおるほか著 全2巻
(268頁)・・・「算数・数学で謎を解く」をテーマに、5人5様の個性がぶつかる珠玉のミステリーが集まり、読み終わったらきっとあなたも「数」が好きになる。数学に異能を発揮する中学2年生の真島尽(つくす)が、なぜかまずくなってしまったおでんの謎を解く(「事件÷出汁=名探偵誕生」)。この世から電卓もメールもコンピューターも消え去った。信太とレイジの親友コンビは世界をもとに戻せるのか(「盗まれたゼロ」)など
テキストデイジー情報
『自分をたいせつにする本』服部みれい著 284ページ・・・自分のしたいこと・したくないことは何?自分くらいは自分の味方でいよう。自分が変われば周囲も、見える世界も変わる。からだを温める、深く呼吸する、自分と打ち合わせをする、自分の年表を作る、体や心をたいせつにするワークで、自分の気持ちに気づいて心地よく変わる。
<11月の活動>
バザー 9(土)10:00~12:30
点字基礎講習会 6・13・20・27(水)腰の浜会館
音訳フォロー研修会 12・26(火)13:00~
音訳研修会 5・19(火)13:00~
点訳全体研修 6(水)10:00~(バザー準備)
点訳相談日 13・20(水)10:00~12:00
点訳スキルアップ研修会 16(土)13:00~
テキストデイジー活動日 お休み
ウォーキングボランティア定例会 27(水)12:30~
連絡会 7(木)14:00~
対面音訳 12・19・26(火)ほか随時
ウォーキングクラブ 13・27(水)10:30~
パソコンクラブ 18(月)10:00~
チャレンジクラブ 6・13・20・27(水)13:00~15:00
ミュージックベルクラブ 11・25(月)10:00~12:00
フラダンス教室 21(木)13:00~
卓球台使用日 1・13・15・18・20・22・27・29 13:30~15:30
点訳相談日と点訳全体研修が入れ替わります。ご注意ください。