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会報HP版

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にじ392号
2025-03-15
今年度のバザーも、近隣の方々、サポートセンターにじをご利用の皆様をはじめ多くの方にお買い物いただき、大好評のうちに終了しました。みなさま、ご協力ありがとうございました。なお、しばらくの間は、アフターバザーとして開店していますので、引き続き購入いただくことができます。ゆっくり時間をかけて、吟味してお買い物をお楽しみください。
交流会、小旅行、バザーと行事が続いた秋も終わり、寒さの季節がやってきます。皆さん、寒風にも、雪にも、そして風邪や感染症にも負けずに、冬を元気に乗り切りましょう。

   楽しかった小旅行!!

 今年は、絶好の小旅行日和に恵まれ、風もなく穏やかな秋の一日、山形県寒河江市の慈恩寺、道の駅寒河江(チェリーランド)、そして道の駅米沢の旅を満喫してきました。
 慈恩寺は、バスを降りた駐車場からの往復、結構な坂道があり、境内も石段が多かったのですが、全員元気に歩き、「若返り」の御利益をいただいてきました。また、足下が不安定ながら、多くの方が「一つ目は世界平和のために、二つ目は先祖の供養に、三つ目は自分自身の願い成就のために」と梵鐘を3回打ち鳴らしてお参りし、鐘の音が境内に響き渡りました。
 今回は、ペアでの自由行動が多かったので、皆さんそれぞれの楽しみ方ができたようです。
 お二人の方から感想をいただきましたのでご紹介します。


             菊地隆さん(福島市)
 前日までの雨がやみ、晴れて旅行日和になりました。
 慈恩寺では、ボランティアさんから、でこぼこや段差などの的確な誘導があり、慈恩寺の関係者の方から天井に書かれている絵の説明を聞くことが出来て良かったです。
 道の駅寒河江では、山形のソウルフードであるいも煮と玉こんにゃくを食し、とても美味しかったです。道の駅寒河江にあるトルコ館でも、トルコ人の方とお話も出来ました。食べたいジェラートがあったので、お店に行ってみるとボランティアさんが「混んでいますね」と言うので、「時間がないのでバスにもどりましょう」と言ったのですが、「まだ、あと10分あるので買いましょう」と言っていただき、お米のジェラートを食べることができました。美味しいジェラートでした。
 寒河江と米沢の道の駅では、欲しいと思ったお土産が全部買えたので満足でした。楽しい1日をすごすことができ、ありがとうございました。


           小野祥一郎さん(福島市)
 慈恩寺お参りの恩恵を受けました。
 今年の小旅行は、山形県寒河江の慈恩寺とチェリーランドでした。にじの会ウォーキンググループのSさんは、はじめてお会いする方です。足元のでこぼこや大木の肌、賽銭箱など、説明しながら触らせてくださいました。ただ、広く大きな全体像を正確に説明することはむずかしいですねと話しておられました。私も考えてしまいましたが、お参りと力一杯の鐘撞(かねつき)は実行しました。
 チェリーランドでは、いも煮をいただきました。里芋・しめじ・牛肉にうどんを入れて、おかわりして3杯いただきました。ご飯とお魚、天ぷらも全部、おいしくいただきました。
 集合まで時間がありましたので、最上川のほとりをウォーキングしていただきました。歩きながらSさんとお話をしました。児童養護施設に、旦那様とともに永くお勤めされていたとのことでした。
 私は「愛育園」の園長でした宮崎さんをご存知でしょうかと尋ねました。
 宮崎さんは40年間、私の家にたびたび遊びにおいでになりました。それは、父が宮崎さんと戦友で、つらい体験を共有していたからです。私の結婚式では、乾杯の音頭をしていただきました。
 Sさんは、職員として大変お世話になった園長先生の名前がでたことで驚いておられました。懐かしい思い出をいくつも交換しました。私は、最上川の方から宮崎さんの声が聞こえてきて、在りし日のお姿を鮮明に思い出しました。同時にすぐそばに気配を鳥肌とともに実感しました。
 帰りのバスの中で、これだけいろいろの偶然が重なることは、とても低い確率だろうなとしみじみ思いました。これはきっと、慈恩寺にお参りをした恩恵に違いないと確信しました。
 にじの会様、すばらしい企画をしていただきありがとうございました。



    短歌・俳句・川柳

薄井セツ子さん(福島市)
思い出と土産ドッサリ小旅行

           菅野康男さん(福島市)
夏と冬ちょっぴりだけが春と秋

           穴澤勲さん(会津若松市)
一人減りまたまた一人いなくなり
      仲良くしよう夫婦春秋

           矢島秀子さん(南相馬市)
いわし雲ゆれるコスモス赤トンボ
      旅心そそる電車のおと

           清野隆一さん(郡山市)
幾つかの思い出残し年は暮れ
      花丸数え見る日記帳

           三浦寛さん(国見町)
町歩き点字ブロックがかくれんぼ
      行き先迷う落ち葉のいたずら


           小板橋順二さん(猪苗代町)
爆竹に熊や小鳥も山奥へ
      帰ってこいよとカラスが叫ぶ


     おしらせ
●来年度の暦・カレンダーを新たにご希望の方や「神宮館家庭暦」(点字版・音声版)をご希望の方は、事務局までご連絡ください。これまで毎年お送りしている方にはお申し込みがなくても引き続きお送りいたします。
●サポートセンターにじでは、12月28日(土)から1月5日(日)まで年末年始の休館といたします。ご不便をおかけしますが、ご理解とご協力をお願いいたします。


JRPS福島 新春お楽しみ交流会のお知らせ
日時:令和7年1月18日(土)
   11:00 集合、受付開始
   14:00 終了
会場:コラッセ福島302号室
参加費:1,000円(弁当、飲み物、お茶菓子代)
ゲスト:(落語) 青葉亭 雅(みやび)様
恒例の大抽選会もあります。
皆様のご参加お待ちしております。
申込み:090-7931-5984(三浦寛さん)
(メール)hiro-gtrluckymtk-1643m@docomo.ne.jp
申込み締切り:12月20日


   サピエ停止のお知らせ
2025年2月5日(水)午前3時~3月17日(月)午前11時まで、機器の更新や情報漏洩対策のため、サピエのサービスが全面停止となります。
6月号でお知らせしましたが、情報漏洩対策(TLSの更新)により、リンクポケットでサピエデイジーオンラインサービスが使えなくなります。
TLSは、インターネットにおいてデータを暗号化したり、なりすましを防いだりするための国際標準規格のひとつで、古いバージョンには脆弱性があることが知られています。サピエでは現在、古いバージョンも有効な状態になっていますので、サピエ会員の個人情報と資料の著作権を保護するため、サピエの情報漏洩対策(古いバージョンの無効化)を実施します。
作業後は、シナノケンシ社製「プレクストークPTP1リンクポケット」のサピエデイジーオンラインサービスメニューで、ネット閲覧室の利用、図書や雑誌の検索、試し読みやダウンロードができなくなります。(詳しくは、6月号「にじ386号」をご覧ください)
1ヶ月間サピエがストップしますので、お読みになりたい点字図書・音声デイジーのご希望はお早めにお知らせください。


     今月のイチオシ!図書

今年のノーベル文学賞は、韓国の女性作家、ハン・ガン(韓江)さんに決まりました。アジア人の女性がノーベル文学賞を受賞するのは史上初めてのことです。授賞理由は「歴史的トラウマに立ち向かい、人間の命のはかなさをあらわにした強烈な詩的散文」で、その文章は「豊かで複雑かつ、強烈で魅力的」だそうです。
ハンさんは1987年の民主化後の文壇で「次世代の旗手」と呼ばれ、延世(ヨンセ)大を卒業した93年に詩、翌年に短編小説を発表し、注目を浴びました。2005年には日本の芥川賞に相当する李箱(イサン)文学賞を受賞。
16年に代表作の「菜食主義者」が英国・ブッカー国際賞を受賞し、世界的に知られるようになりました。
まだ少ないのですが、「サピエ」に点訳・音訳が登録されている図書をご紹介します(最後の2タイトルは点訳着手です)。
『ギリシャ語の時間』斎藤真理子訳:ある日突然言葉を失った女。すこしずつ視力を失っていく男。女は失われた言葉を取り戻すため古典ギリシャ語を習い始める。ギリシャ語講師の男は彼女の「沈黙」に関心をよせていく…。人間が失った本質とは何かを問う物語。
『少年が来る』井手俊作訳:1980年5月18日、韓国の光州(クァンジュ)で起きた民主化抗争・光州(こうしゅう)事件。あの時、生を閉じた者の身に何が起きたのか。生き残った者は、あれからどうやって生きてきたのか。光州事件で命を落とした人々への鎮魂の物語。
『すべての、白いものたちの』斎藤真理子訳:生後すぐ亡くなった姉をめぐり、ホロコースト後に再建されたワルシャワの街と朝鮮半島の記憶が交差する、儚くも偉大な命の鎮魂と恢復への祈り。うぶぎ、しお、ゆき、ほね…。「白いもの」の目録を書きとめ紡がれた65の物語。
『別れを告げない』斎藤真理子訳:私の経験したことのすべてが結晶になる。いま生きる力を取り戻そうとする女性同士が、済州島(チェジュとう)4・3事件を生き延びた母親の知られざる情熱をたどり、再生に向かう愛の物語。『菜食主義者』きむふな訳:ごく平凡な女だったはずの妻・ヨンヘが、ある日を境に肉食を拒否し、日に日にやせ細っていく姿を夫が語る「菜食主義者」のほか、「蒙古斑」「木の花火」を収めた連作小説集。


    サピエ図書館コーナー

10/1~10/31にホストアップの点訳・音訳書より抜粋
◇◇点訳◇◇
1.『こんなときなに食べる? からだおたすけ食べ物事典』牧野直子監修 全2巻
2.『年長者の作法 「老害」の時代を生きる50のヒント』一条真也著 全2巻
3.『あれも嫌いこれも好き』佐野洋子著 全3巻
4.『幸福の歌 やなせたかし童謡詩集』やなせたかし詩 全1巻
5.『サエズリ図書館のワルツさん』紅玉いづき著 全4巻
6.『人生を抱きしめる 遠藤周作初期エッセイ』遠藤周作著 全3巻
7.『ナイン・ストーリーズ』サリンジャー著 全4巻
8.『文豪たちが書いた 殺しの名作短編集』彩図社文芸部編 全3巻
9.『もしChatGPTが文豪や○○としてカップ焼きそばの作り方などを書いたら』爺比亭(ジイピイテイ)茶斗(チャット)著 全3巻
10.『和算の道をひらけ!江戸の数学ブームをおこした吉田光由』鳴海風作 全2巻
11.『アンサンブル』志川節子著 全4巻
12.『心淋(うらさび)し川』西條奈加著 全4巻
13.『瞽女の世界を旅する』大山眞人著 全4巻
14.『世間とズレちゃうのはしょうがない』養老孟司・伊集院光著 全2巻

  ◇◇音訳◇◇
1.『消えたソンタクホテルの支配人』チョン・ミョンソプ著 6時間53分
2.『人情めし江戸屋 地獄の火消し』倉阪鬼一郎著 4時間16分
3.『西行 歌と旅と人生』寺澤行忠著 7時間27分
4.『宮本武蔵と忍びの者』石崎翔輝著19時間9分
5.『類(るい)』朝井まかて著 16時間40分
6.『絶対聖域 刑事花房京子』香納諒一著 7時間51分
7.『うまくいく人は声がいい 声はたった1分で替えられる!人に好かれる良い声を手に入れるための最高のメソッド56』清川永里子著 4時間2分
8.『93歳でわかったこと』細井恵美子著 3時間55分
9.『アリバイの唄 夜明(よあけ)日出夫(ひでお)の事件簿』笹沢佐保著 8時間28分
10.『あなたに聞いて貰いたい七つの殺人』信国遥著 12時間20分
11.『普請の闇 おれは一万石』千野隆司著 5時間48分
12.『日本のこころ』平岩弓枝著 8時間11分
13.『さくら聖・咲く』畠中恵著 8時間59分
14.『天上の葦 上・下』太田愛著 16時間16分・14時間25分
15.『兎は薄氷に駆ける』貴志祐介著 14時間5分
16.『銀二貫』高田郁著 8時間57分
17.『いまこそガーシュウィン』中山七里著 8時間16分
18.『10歳の言葉』斎藤孝著 1時間50分
19.『大江戸妖怪の七不思議 桜咲准教授の災害伝承講義』久間瀬敏也著 8時間25分
20.『ちゃからかぽん おやこ相談屋雑記帳』野口卓著 6時間21分
21.『灯をともす言葉』花森安治著 2時間27分
22.『1冊の「源氏物語」』与謝野晶子訳 4時間16分

     てんやく情報
『小さなお山の仲間たち2』高山哲夫著 全1巻(112頁)・・・日本のベストドクターズに選ばれた医師がやさしい心で描く童話4作を年齢を問わずたくさんの方々に贈ります。警備隊長をやめて家を出たコロは野犬の群れに入りますが(警備隊長コロ)。家の中にいる小さなハエトリクモ、コタロウは他のクモと出会い、様々な経験をします(ジャンプしろコタロウ)。他に「ヒロ君からのメール」「小さな柿の木」を収載。
『職務質問』古野まほろ著 全4巻(528頁)・・・「こんにちは、お時間いいですか!?」街頭で突然、警察官が声を掛けてくる。実際に職務質問をされた人にも、偶然そこを通り掛かった人にも、数多くの疑問が浮かぶはずだ。「どこをどう疑ったんだ」「任意なら拒否して帰れるだろ」「持ち物検査なんて横暴だ」「何で同じ人間ばっかり!」善良な市民もそうでない人も、また現場警察官自身も必読。本邦初、元警察官の著者が赤裸々に描く「街頭の真剣勝負」の全貌。
『人間晩年図巻2008-11年3月11日』関川夏央著 全4巻(502頁)・・・「ままへ いきてるといいね おげんきですか」。東日本大震災を生き延びた少女は、母親への手紙にそう記した。未曽有の災害がもたらした別れの哀切と生の尊さが滲む「昆(こん)愛海(まなみ)ちゃんのママ」を掉尾に、「晩年四十五年」を生きたサリンジャー、「デイ・ドリーム・ビリーバー」忌野清志郎、「旅先の人」佐野洋子ら28人を収録。
『評決の代償』グレアム・ムーア著 全7巻(970頁)・・・大富豪の娘を誘拐し、殺したとされる男の裁判。陪審が下した無罪評決は、世論からバッシングを浴びた。それから十年。現在は刑事弁護士として活躍しているマヤ・シールら当時の陪審員たちが、かつて裁判中に宿泊していたホテルに集められる。あの事件のドキュメンタリーが撮影されるのだ。だが番組収録を翌日に控えたその夜、真相につながる新たな証拠を見つけたと主張していたひとりが、部屋で死体で発見された。マヤは自らの容疑を晴らすため、必死の調査を開始するが…サスペンスに満ちたリーガル・ミステリ。

     テキストデイジー情報
『生きることに○×はない』戸井田道三著 283ページ・・・在野の哲学者である戸井田道三が青少年向けに書いた自伝的エッセイを44年ぶりに復刊。あらたに鷲田清一氏の解説を加えて生まれ変わりました。母親との死別、結核などの大病、関東大震災での朝鮮人虐殺と、本書で取り上げられている戸井田の話は決してハッピーな内容ではありません。しかし、そんな辛い経験の中から戸井田は、「わたしが生きてきたのは、生きたというよりむしろ、ただ死ななかっただけなのだ」と思考します。そして、「生きのびているだけで、それが手柄だよ」という恩師の言葉を引き合いに出し、「生きることの意味」について語ります。そんな戸井田の言葉は、現代の若者にもきっと届くでしょう。
『通訳者たちの見た戦後史 月面着陸から大学入試まで』鳥飼久美子著 398ページ・・・日本人は開国とともにやってきた英語と、どう向き合ってきたのか。アポロ月面着陸の生中継で同時通訳者として華々しくデビューし、NHKの英会話番組に長年出演する著者が、自らの来し方と先人たちの軌跡を辿り、戦後秘史をひもとく。進駐軍との交流から英語教育論争まで、英語との付き合いは日本現代史そのものだった!第一人者による体験的英語論の必読書。
『値段がわかれば社会がわかる はじめての経済学』徳田賢二著 201ページ・・・私たちの社会生活において「経済」の占める割合は大きい。そのしくみはいったいどのようなものか。読み解くためのカギは「値段」にある。具体的な生活場面に即しながら、経済学の初歩をやさしく解説。この本を読んで経済の仕組みを知った後は、コンビニ、レストランなど実際の経済の現場で、値段がどう動いているか、どうしてこの値段なのかなど、観察しながら考えてみましょう。経済を見る眼を養えます。

  <12月の活動>
点字基礎講習会 4・11・18(水)腰の浜会館
音訳フォロー研修会 10(火)13:00~
音訳研修会 3・17(火)13:00~
点訳全体研修 11(水)10:00~
点訳相談日 4・18(水)10:00~12:00
点訳スキルアップ研修会 14・21(土)13:00~
テキストデイジー活動日 14(土)10:00~
ウォーキングボランティア定例会 25(水)12:00~
連絡会 5(木)14:00~
対面音訳 3・10・17・24(火)ほか随時
ウォーキングクラブ 11・25(水)10:30~
パソコンクラブ 2・16(月)10:00~
チャレンジクラブ 4・11・18・25(水)13:00~15:00
ミュージックベルクラブ 9・23(月)10:00~12:00
フラダンス教室 19(木)13:00~
卓球台使用日 2・4・6・11・13・16・18・20・25・27 13:30~15:30
※12月28日(土)~1月5日(日)は年末年始の休館といたします。ご不便をおかけしますが、ご協力をお願いいたします。


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