会報HP版
にじ393号
2025-03-15
あけましておめでとうございます
2025年の幕開けです。皆さま今年もどうぞよろしくお願いいたします。
今年は、ルイ・ブライユが点字を考案して200年になります。情報入手の手段は多種多様になっていますが、視覚障害者の文字である点字を生活の中で活かせるように活動を続けていきたいと思います。
蛇年です。蛇は、強い生命力と豊穣の象徴だそうです。昭和100年を力強く、粘り強く進みましょう。
チャレンジクラブ 福島市社会福祉協議会長賞! 第50回福島市福祉作品展
福島市福祉作品展に今年もチャレンジクラブが出展しました。「テン・てん・点字の七変化」と題し、使い終わった点字用紙で工夫して作ったいろいろな作品を展示しました。小さな手提げ、小物入れ(大・小・蓋付きなど)、鍋敷きや花瓶敷きとして使用できる敷物、クリスマス用リースなどなど、日頃の活動でできた小物たちが、美しく飾られました。
チャレンジクラブの皆さん、これからもおしゃべりも楽しみながら、チャレンジを続けてください。
新たに活動に参加したい方もお待ちしています。
情報コーナー!
日本点字図書館わくわく用具ショップからの情報です。(TEL 03-3209-0751)
●レインポケット雫 長 ボーダー:長傘を肩にかけて移動できる傘袋です。日本製の傘生地で表側に撥水、裏側に防水加工が施されています。撥水糸が使われて生地と糸に撥水加工がされているのでほとんど浸透せず、安心して使えます。カラーは全体がブラックで、グリーンとピンクとレッドとパープルのボーダーが入っています。本体の先端の部分にあるボタンを外すと、雨水を抜くことができます。肩にかけるひもには、ずれ落ちにくい防水コーティングの傘生地を使用しています。長さが調節できます。軽量かつ折りたたむとコンパクトになるので、バッグだけでなく、ポケットにも入れることができます。職人が手作りしています。
〈注意〉傘のデザイン、サイズによりご使用できない場合があります。濡れた傘を長時間入れたままにするとシミができたり、色落ちや色移りする可能性があります。傘の水滴をよくきってからご使用ください。ご使用後、雨水等で濡れている場合は、袋を裏返して陰干しで乾かしてください。
大きさ:(横)185×(縦)860mm、25g
材質:ポリエステル100%
メーカー:丸安洋傘株式会社
販売価格:2,970円(税込)
●マルチレトロラジオ:日常使いから、防災、アウトドアにも役立つ機能が備わった、充電式のAM/FMラジオです(ワイドFM対応)。短波放送も受信可能です。大きさは幅約13㎝、高さ約10㎝、奥行約6㎝です。上部に取っ手がついているため持ち運びしやすいです。付属のケーブルでパソコンや充電機器につないで内蔵の充電池を充電することができます。手回し用ハンドルやソーラーパネルもついているため、ハンドルを回したりソーラーパネルを太陽光にあてたりして充電することも可能です。LED懐中電灯付きです。また、緊急時に警報音を鳴らすことができる緊急アラーム、携帯電話・スマートフォンなどを充電できるモバイルバッテリー機能付きのため、災害時に役立ちます。USBメモリーやmicroSDカードを挿入し、MPプレーヤーとして音楽やデイジー図書を再生できます(デイジー図書の見出し移動やページ移動、しおり機能などは利用できません)。
〈注意〉音声ガイドはありません。副音声には対応していません。スマートフォン等を充電する際は対象機器の純正ケーブルを使用してください。
大きさ:(幅)128×(高さ)98×(奥行)57mm
重さ: 約395g
連続使用時間:約6時間(充電完了後)
メーカー:株式会社シンシア
販売価格:8,800円(税込)
●GRUS音声見守り温湿度計:1辺が約11cm、厚みが2cmのほぼ正方形の形をしています。本体正面の上部にランプが一つ付いており、中央部分には温度・湿度などが表示されるディスプレイがあります。また、右下に押しボタンが1つあります。右下のボタンは、「環境アナウンスボタン」といい、ボタンを押すだけで現在の環境レベル、改善対策、温度、湿度を音声と光でお知らせしてくれるシンプルな操作の温湿度計です。室内の温度や湿度が危険な状態になったときに、エアコンの使用などの対策をお知らせしてくれる「みまもり機能」がついています。みまもり音声をオンにしておくと、熱中症・季節性インフルエンザ警戒時に、自動的に音声で現在の環境状況と冷房目安・除湿目安を教えてくれます。
重さ: 約120g(電池除く)
電池:USB(付属品)またはアルカリ単4電池×2
メーカー:株式会社インテック
販売価格 4,950円(税込)
短歌・俳句・川柳
薄井セツ子さん(福島市)
窓枠が額縁になる秋の庭
菅野則夫さん(福島市)
年賀状値上げに電話かあけおめか
佐藤哲哉さん(福島市)
年明けに大黒様を迎えたい
武田栄子さん(福島市)
鍋囲み笑い声聞こゆ夕餉膳
幸せ感じる老いのひととき
穴澤勲さん(会津若松市)
お賽銭上げる人あり盗る人も
人間模様何処まで見える
矢島秀子さん(南相馬市)
ゆるやかな坂にはしゃぎし枯葉たち
吹き溜まりへと身を重ねゆく
清野隆一さん(郡山市)
床に臥す我に来る人旅帰り
土産話に写真を添えて
三浦寛さん(国見町)
山茜里に初霜冬支度
足に聞こえる落葉の合唱
小板橋順二さん(猪苗代町)
城山の桜咲いたと園児たち
町の中にも返り咲き見ゆ
おしらせ
●ロービジョン・ブラインド川柳コンクール作品募集のお知らせです。このコンクールは視覚障害にちなんだテーマを視覚障害当事者だけでなく、それぞれの視点で川柳にして社会全体で共感できることを目的としています。
募集期間 2025年1月31日(金)まで
応募方法 ホームページから
https://www.paris-miki.co.jp/lv-senryu/
詳細はホームページでご確認ください。
募集部門 ①見えにくさを感じている方部門 ②メディカルトレーナー部門 ③サポーター部門
《昨年の受賞作品》
店員と世間話で声見知り
見えずとも君の嘘ならお見通し
白内障術後林檎が美しい
無意識が点字ブロック塞いでる
こっちだよその一言が思いやり
白杖が視野に入らぬスマホ族
●にじの会のボランティア同士、お互いの活動を知り、交流を深めるために全ボランティアの交流会を行います。それぞれの活動紹介を行い、後半は健康保持のためのストレッチを指導していただきます。
日時:2月22日(土)13:30~15:30
会場:コラッセふくしま3階和室2
参加される方は、事務局にお申し込みください。
●1983年から、ダイヤ改正の度に製作・配布をしてきました「JR時刻表点字版」は、製作を終了することといたしました。今年3月のダイヤ改正時の時刻表は製作いたしませんのでご了承ください。長い間ご活用いただきありがとうございました。
今月のイチオシ!図書
詩人・谷川俊太郎さんが92歳で亡くなりました。谷川さんの詩は親しみやすく、教科書にも多く掲載されましたので、声に出して読んだ記憶がある方も多いと思います。
谷川さんは福島県にもゆかりのある方で、2023年4月に開校した福島県大熊町の認定こども園と義務教育学校「学び舎ゆめの森」、双葉郡の復興の象徴「ふたば未来学園」などの校歌を作詞されています。
サピエに点字・音声デイジーともに登録されている作品をご紹介します。前の2冊は絵本、後は詩集です。
『ことばあそびうた』:子どもたちはことば遊びが大好き。「かっぱかっぱらった/かっぱらっぱかっぱらった/とってちってた」文句なしにおもしろい歌15編がはいった、みんなでいっしょに楽しめる絵本。
『へいわとせんそう』:「へいわのボク」と「せんそうのボク」では、なにが変わるのだろう。比べてみると、平和と戦争の違いが見えてくる。谷川俊太郎の言葉とNoritakeの絵による、これまでにない平和絵本。(点字とマルチメディアデイジー)
『二十億光年の孤独』:1952年発表のデビュー作。
ひとりの少年が1対1で宇宙と向き合い生まれた、言葉のひとつぶひとつぶ。青春の孤独と未来を見つめ、今なお愛され続ける詩人の原点。
『いそっぷ詩 谷川俊太郎詩集』:子どもから大人までが楽しめる、イソップ童話を題材にした、谷川俊太郎による書き下ろしひらがな詩集。
『さよならは仮のことば』:「二十億光年の孤独」から「ベージュ」までの主な詩集から、編集部が独自に編んだ詩選集。国語教科書の定番「朝のリレー」「春に」、東日本大震災で話題となった「生きる」など、豊穣かつ多彩な作品が満載。
『すき』:ゆうがたのはやしがすき まよってるありんこがすき りんごまるごとかじるのがすき ひざこぞうすりむくのも いたいけどすき…。子どもたちへのあたたかなメッセージがつまった、書き下ろし詩集。
『自選谷川俊太郎詩集』:デビュー以来半世紀を超えて人々に喜びと感動をあたえてきた谷川俊太郎の二千数百篇におよぶ全詩から、作者自身が厳選した173篇を収録。子どもが読んで楽しめることばあそびから引用文だけで構成された実験的な長編詩まで、さまざまな文体で書き分けられたリズム感あふれることばの宇宙を俯瞰する。
サピエ図書館コーナー
11/1~11/30にホストアップの点訳・音訳書より抜粋
◇◇点訳◇◇
1.『怖い日本の名城』川奈まり子ほか著 全3巻
2.『火の杯』山本周五郎著 全6巻
3.『ちくわ・かにかま・かまぼこあったら、これつくろ!』オレンジページ発行 全2巻
4.『ブッダに学ぶ老いと死』山折哲雄著 全2巻
5.『平安のステキな!女性作家たち』川村裕子著 全3巻
6.『農家が教えるいもづくし 干しいも・焼きいも料理・おやつ』農文協編 全2巻
7.『もしも世界からカラスが消えたら』松原始著 全4巻
8.『緑茶はすごい! 健康寿命をぐんぐん延ばす淹れ方・飲み方・選び方』中村順行ほか監修 全2巻
9.『女の背ぼね』佐藤愛子著 全2巻
10.『信長を操り、見限った男 光秀』乃至政彦著 全6巻
11.『21世紀版少年少女日本文学館9 伊豆の踊子、泣虫小僧』川端康成・林芙美子著 全4巻
12.『海岸通り』坂崎かおる著 全2巻
13.『孫のトリセツ』黒川伊保子著 全2巻
14.『安倍晋三実録』岩田明子著 全4巻
◇◇音訳◇◇
1.『生贄の門』マネル・ロウレイロ著 13時間52分
2.『ちぎれ雲 浮遊の剣』富樫倫太郎著 8時間48分
3.『盲導犬ミントの子守歌』星野有史著 3時間26分
4.『「考えなくていいこと」リスト』井上智介著 4時間51分
5.『最後の甲賀忍者』土橋章宏著 7時間46分
6.『話す力 心をつかむ44のヒント』阿川佐和子著 5時間
7.『新本所おけら長屋』畠山健二著 6時間45分
8.『ものの聲ひとの聲』水上勉著 5時間24分
9.『さよならの夏』樋口明雄著 10時間27分
10.『肌馬の系譜』山田詠美著 7時間8分
11.『恵む雨』有馬美希子著 6時間59分
12.『CARPE(カルペ) DIEM(ディエム) 今この瞬間を生きて』ヤマザキマリ著 5時間5分
13.『闇試し 古道具屋皆塵堂11』輪渡颯介著 8時間6分
14.『名月一夜狂言 人形佐七捕物帖ミステリ傑作選』横溝正史著 14時間25分
15.『ごんげん長屋つれづれ帖9』金子成人著 6時間6分
16.『ぐるぐる和菓子』太田忠司著 4時間47分
17.『海を破る者』今村翔吾著 15時間32分
18.『いのち汁 人情おはる四季料理3』倉阪鬼一郎著 4時間8分
19.『野心』堂場瞬一著 12時間47分
20.『ズルい腹筋 1日1分!座ったままでOK!』 星野光一著 2時間1分
21.『失踪人 磯貝探偵事務所ケースC』小路幸也著 8時間39分
22.『十字路の探偵』吉田篤弘著 5時間26分
てんやく情報
『変な絵』雨穴著 全4巻(504頁)・・・あなたも、何かがおかしい9枚の絵の「謎」が解けますか?とあるブログに投稿された『風に立つ女の絵』、消えた男児が描いた『灰色に塗りつぶされたマンションの絵』、山奥で見つかった遺体が残した『震えた線で描かれた山並みの絵』……。いったい、彼らは何を伝えたかったのか。9枚の奇妙な絵に秘められた衝撃の真実とは!?その謎が解けたとき、すべての事件が一つに繋がる!今、最も注目を集めるホラー作家が描く、戦慄の国民的スケッチ・ミステリー!
『新訳紫式部日記』島内景二著 全7巻(948頁)・・・『源氏物語』作者は、どのような現実を生きていたのか。確かな研究に導かれた大胆にして繊細な「訳」で、紫式部の心の奥を照らし出す。藤原道長・中宮彰子に仕えた華やかな宮廷生活の裏に潜むものとは。
『小さなお山の仲間たち3』高山哲夫著 全2巻(186頁)・・・キツネに憧れて真似をしてみたタヌキのキンタ。しかしキツネとして人間に化け、人間社会のいろいろな「裏の顔」を見てしまう「キツネになりたかったタヌキ」。渓流釣りの途中、クマに出会ってしまった勇作。もしものときのために一万円もする「クマ撃退スプレー」を買ったのだが、これ、どうやって効果を確かめればいいの?……という「相棒とクマ騒動」のほか、全6話収録。
『宮脇俊三の紀行文学を読む』小牟田哲彦著 全4巻
(560頁)・・・内田百閒、阿川弘之につらなる鉄道紀行の第一人者・宮脇俊三の世界が今よみがえる!宮脇の深い教養に裏打ちされた、「写真のいらない」紀行文学。国鉄がJRとなり、寝台特急がほとんど廃止され、北海道や九州からローカル線がほぼ消えるなど、宮脇が書いた鉄道風景はずいぶん変わってしまった。懐かしさとともに、発見の多い内容です。
『日刊イスラ 私たちのあいだの話』イ・スラ著 全4巻(530頁)・・・27歳の私は、「毎日」文章をメールで送り始めた。学資ローン返済のためにひとりで始めた「日刊」連載プロジェクト。恋人、家族、友人、文章教室、日々の運動。愛すべき他人から発見した、私たちと「地続き」の話。韓国の新星を日本初紹介。みずみずしいエッセイの息吹
『「良かったこと探し」から始めるアクセシブル社会 障害のある人の日常からヒントを探る』星川安之著 全2巻(338頁)・・・障害のある人の日常から共生社会を考える。著者の共用品推進機構は、長年、障害者に対して、日常生活で感じている「不便なモノやコト」「良かったモノやコト」を調査してきた。そこに寄せられた多くのナマの声を紹介。また、それらの声に向き合って、たとえばシャンプー・リンス・アルコール飲料などの触覚記号(容器のギザギザ)などが導入されてきた経緯なども紹介する。「誰かの不便さ」をみんなの「使いやすさ」に変えていくための、些細な配慮や心が温かくなるストーリーも紹介。「共生社会」の実現に向けて、一人ひとりができることを考えてみよう。
テキストデイジー情報
『リスク心理学 危機対応から心の本質を理解する』中谷内一也著 188ページ・・・人間には危機に対応する心のしくみが備わっている。しかし、そのしくみにはどうやら一癖あるらしい。感情と合理性の衝突、リスク評価の基準など、さまざまな事例を元に最新の研究成果を紹介。コロナから原発、飛行機事故から児童虐待まで、なぜ危険を過大・過小評価してしまうのか。
『意思決定が9割よくなる無意識の鍛え方』茂木健一郎著 187ページ・・・脳科学のホットなテーマ「無意識」。合理的な意思決定ができない、自分のやりたいことがわからない、無駄な習慣ばかりに時間を取られる、それらすべては無意識に関わっており、より思い通りに生きるためには無意識を鍛えることが不可欠だ。私たち自身の本質や日常生活と、無意識との関わりを紹介しながら、どうやって無意識を鍛えておけばよいのか、意思決定のレベルをあげていけばよいかを「意識と無意識」の研究に取り組む著者が紐解く。
<1月の活動>
点字基礎講習会 8・15(水)腰の浜会館
点訳継続講習会 22・29(水)13:30~
音訳研修会 7・21(火)13:00~
点訳全体研修 8(水)10:00~
点訳相談日 15(水)10:00~12:00、25(土)13:00~15:00
点訳スキルアップ研修会 11・18(土)13:00~
テキストデイジー活動日 11・25(土)10:00~
ウォーキングボランティア定例会 22(水)12:00~
連絡会 9(木)14:00~
対面音訳 7・14・21・28(火)ほか随時
ウォーキングクラブ 8・22(水)10:30~
パソコンクラブ 6・20(月)10:00~
チャレンジクラブ 8・15・22・29(水)13:00~15:00
ミュージックベルクラブ 27(月)10:00~12:00
フラダンス教室 16(木)13:00~
卓球台使用日 6・8・10・15・17・20・22・24・29・31 13:30~15:30
※12月28日(土)~1月5日(日)は年末年始の休館といたします。ご不便をおかけしますが、ご協力をお願いいたします。