本文へ移動

会報HP版

会報HP版

にじ394号
2025-03-15
 今年の冬は10年に一度の大雪との予報の通り、お正月も地域によっては大雪に見舞われました。これからの積雪量が心配ですね。雪に負けずに、家の中でも体を動かして、元気に過ごしましょう。
 今年度の締めくくりが近づきました。来年度の活動の計画も考える時期です。行事等、活動にご希望のある方はどうぞお知らせください。実現に向けて、できるだけ努力をいたします。よろしくお願いいたします。


 日常生活用具リンクポケットについて
 3月からサピエに直接接続できなくなるリンクポケットについて、全視情協から以下のようなお知らせが届きました。日常生活用具での買い換えを希望される方は、市町村担当への申請の際に参考にしてください。

 2月に実施するサピエの情報漏洩対策の作業の後、シナノケンシ社製のリンクポケット(プレクストークPTP1リンクポケット)からサピエに直接接続することができなくなります。耐用年数期間であっても機器の更新が必要となるケースもあると思われます。
 厚生労働省はこの件に関して主管課長会議で注意喚起をしています。本年(2024年)3月に厚生労働省が公表した障害保健福祉関係主管課長会議資料より、「日常生活用具給付等事業の適正な実施について」の箇所を抜粋します。
※(抜粋ここから)
なお、日常生活用具の耐用年数についても、各自治体の判断により運用されているところであるが、耐用年数を経過する前に修理不能により用具の使用が困難となった場合等には、耐用年数にかかわらず、柔軟に日常生活用具の給付等を行われたい。
※(ここまで)           (以上)


    お手紙
 上越市の中村利香さんからいただいたお手紙をご紹介します。みなさまも読書の感想などをぜひお寄せください。お待ちしています。

 福島、にじの会の皆さん、こんにちは!
私は読むのが速く、さっと読んですぐ抜けてしまうのですが、「化け猫レストラン」は、ふと思い出し何度でも読みたくなる、たんとない素晴らしい1冊です。いろいろな国の猫の怨念話が掲載されているのが、読み手の心を引きつけ、怖い物見たさに好奇心がわきます。そういえばふと真夜中にどこからともなく猫の鳴き声が聞こえるとなんだか不気味でおっかないです。
 今ちょうど手元に会報が届きました。とても充実した内容に喜んでいます。皆様のところの会報は内容が濃くいろいろな作風の本が満載です。それは会員さんの希望の本を点訳されているおかげだと思います。それは骨が折れることですし、私も人よりたくさん点訳を製作していただき、こんないい点字図書館はないので、ご縁に感謝しています。たくさんで心苦しいのですが、また余白の時に「影のドーベルマン」という本を是非読みたいので蔵書をお願いします。
 福島の皆さんは、いい本を製作するなあと思いました。先日拝見した同じ福島県須賀川の方が作られた「犬と山羊の聖なる夜」、二本松の方が作られた「安達ヶ原の鬼婆」もそうで、大人から子どもまでだれでも読めます。「小さなお山の仲間たち」も親しみやすく、作家さんの経歴が珍しかったです。そのなかで私の好きなお話しは「警備隊長コロ」です。どれもいいお話しでした。同じ作家さんのシリーズの点訳にお礼申し上げます。にじの会の皆さんお体を大切に!


    短歌・俳句・川柳
薄井セツ子さん(福島市)
身勝手な願いに神様あきれ顔

           佐藤カツさん(福島市)
ピーマンに頬骨あげよと教えられ

           武田栄子さん(福島市)
走り去る車の列に歳末を
      我も感じる心急く日々

           穴澤勲さん(会津若松市)
耐えきれず涙流して日々暮らす
      いつかはきっと夢見て暮らす

           矢島秀子さん(南相馬市)
犯人(ほし)を追う刑事のごとく指はまだ
      眠り遠ざけなぞる点字本

           小板橋順二さん(猪苗代町)
今いくつ あなたと同じ同窓会
      歌やダンスで乙女に返る

           三浦寛さん(国見町)
紅白を見ないでぐいぐいハイボール
      フォーク・演歌の団塊世代

           清野隆一さん(郡山市)
寒中に氷柱(つらら)の雫頬に触れ
      春のたよりに心active(アクティブ)


     おしらせ
●2月22日(土)13:30~15:30、コラッセ福島3階和室2において、ボランティア交流会を行います。各活動の内容紹介の後、気軽にできるストレッチを教えていただきますので、ぜひ皆さんご参加ください。参加される方は事務局にお申し込みください。

●サピエのシステム更新に伴う停止期間が変更になりました。2月5日(水)午前9時~26日(水)午前11時となります。この期間、データのストリーミング・ダウンロードは、全ての機器・アプリで利用できません。ただし、14日(金)午前11時からは、ブラウザ(ホームページ閲覧ソフト)では一部の機能(資料検索や完成通知、オンラインリクエスト等)のみ、利用できるようになります。期間は短縮されましたが、貸出のご希望は早めにご連絡くださいますようお願いいたします。

●チャレンジクラブの活動に使用しますので、太い毛糸(できれば毛100%)のご寄付をお願いします。


     今月のイチオシ!図書

 こたつに入ってのんびり読みたい本を探してみました。雪の描写が印象的なミステリから大人の童話、エッセイ、サスペンスまで、寒い冬の日には、本と一緒に、静かで贅沢な時間を過ごしましょう。今号と来号2回に分けてお届けします。
『忘れ雪』新堂冬樹著:傷ついた子犬を拾った少女は、獣医を目指す少年に助けられた。幸せな出逢いは、少女の悲しき家庭環境により別れを迎える。そして8年後、ふたりは偶然の、しかし必然ともいえる再会をしてしまう。ふたりの空白に、幼い日の思い出がよみがえった時、彼女は失踪する…。愛し合っているのに巡り逢えないふたり。かつてこれほどまでに美しく、せつない物語があったろうか、最も泣かせる純愛小説。
『冷たい校舎の時は止まる』辻村深月著:降り積もる雪のなか登校した8人の高校生。センター試験まであと1ヵ月。いつも通りの日常を迎えるはずだった。無人の校舎に閉じ込められるまでは。鳴らないチャイム、5時53分で止まった時計、やがて彼らは思い出す。10月の学園祭で、自殺したクラスメートがいたことを。時の止まった校舎で誰が何の目的で8人を呼んだのか、謎と迫りくる焦燥感や閉塞感にもがきながらも、それぞれの胸の内が明かされる密室ミステリ小説。
『雪のひとひら』ポール・ギャリコ著:ある寒い日、雪のひとひらは生まれた。地上に舞いおりたときから、彼女の長い旅がはじまった。伴侶となる雨のしずくとの出会い、新たな命の誕生。幸福なときも試練のときも、彼女は愛する者のために生きた。やがて訪れた、夫との永遠の別れ、子どもたちの門出。雪のひとひらは、その最期の瞬間、自らの生の意味を深く悟る。自然の姿に託して女性の人生を綴る、優しく美しい大人の童話。儚くも美しい雪を、女性の一生になぞらえる、雪の降る日に全ての女性へ捧げたい一冊です。
『雪だるまの雪子ちゃん』江國香織著:ある豪雪の日、雪子ちゃんは空から降ってきたのでした。そして最初に彼女を発見した画家・百合子さんの物置小屋に住みつきました。雪子ちゃんはトランプや夜ふかしやバターが大好きで、数字が苦手な野生の雪だるま。近所の小学生と雪合戦やなわとびもします。夏の間は休眠するし、いずれは溶けてしまうので、いつも好奇心旺盛。「とけちゃう前に」大冒険!生きることの喜びが散りばめられている、心温まるストーリーです。
『大雪物語』藤田宜永著:ある冬、N県K町が観測史上初の99センチという豪雪に見舞われる。町民をはじめ観光客、仕事のため車でK町に訪れた人々は、駅や車中など長時間足止めを余儀なくされた。町、県、国レベルの除雪作業も追いつかず、町の深刻な状況から災害救助法が適用され、自衛隊の派遣も要請される。そんな非日常の中で紡がれる6つのストーリー。避難所を設ける花屋、車に閉じ込められた人たちの救済支援にあたる自衛隊員、独居老人を救った青年の過去など、雪は冷たいからこそ、より一層心の温もりを感じられる短編作品集。


点字図書差し上げます

 当館の貸出図書の整理のため、ご希望の方に点字図書を差し上げます。事務局までお申し込みください。先着順で差し上げます。図書は、すべてひもとじです。カッコ内は巻数。次号にも掲載します。
1.がんばらないけどあきらめない(3)
2.ぎゅっと抱きしめて(5)
3.102歳、一人暮らし(2)
4.君のいちばんになれない私は(5)
5.じいじが迷子になっちゃった(2)
6.海に願いを風に祈りをそして君に誓いを(4)
7.ひとりぼっちの殺人鬼(6)
8.アポリア あしたの風(3)
9.僕らの明日の話をしよう(6)
10.「塩分0g」の満足ごはん しかもダシいらず!(1)
11.言ってはいけない中国の真実(5)
12.介護に携わる人のための医療用語集(1)
13.誤認(相場英雄著)(4)
14.新聞力(2)
15.俳句と暮らす(3)
16.歴史に学ぶ「人たらし」の極意(2)
17.いまさら聞けない健康の常識・非常識(2)


    サピエ図書館コーナー

12/1~12/27にホストアップの点訳・音訳書より抜粋
◇◇点訳◇◇
1.『あいにくあんたのためじゃない』柚木麻子著  全4巻
2.『一汁一菜でよいという提案』土井善晴著 全3巻
3.『女が愛に生きるとき』田辺聖子著 全4巻
4.『女の子でも総理大臣になれる?国会への道』辻元清美著 全2巻
5.『黒猫 ポー短編集』エドガー・アラン・ポー原作  全2巻
6.『今すぐ、実家を売りなさい 空き家2000万問題の衝撃』和田貴充著 全3巻
7.『わたしのeyePhone』三宮麻由子著 全3巻
8.『一房の葡萄』有島武郎著 全1巻
9.『読んでおきたい宮沢賢治名作選』宮沢賢治著 全5巻
10.『信じ切る力 生き方で運をコントロールする50の心がけ』栗山英樹著 全3巻
11.『遠ざかる景色』野見山暁治著 全4巻
12.『図書館の天才少女』蒼井美紗著 全5巻
13.『生活はクラシック音楽でできている 家電や映画、結婚式まで日常になじんだ名曲』渋谷ゆう子著 全4巻
14.『透明な螺旋』東野圭吾著 全5巻

  ◇◇音訳◇◇
1.『架空犯』東野圭吾著 15時間35分
2.『全員犯人、だけど被害者、しかも探偵』下村敦史著 11時間14分
3.『刑事(でか)王子』似鳥鶏著 7時間40分
4.『魔女のまなざし』角野栄子著 3時間1分
5.『いつか月夜』寺地はるな著 7時間6分
6.『鎌倉殺人水系』梓林太郎著 7時間41分
7.『素浪人刑事(でか) 東京のふたつの城』川崎大助著 14時間36分
8.『泣きたい夜にはアイスを食べて』雨著 3時間38分
9.『香りの消えたバッグスバニー』福岡渉著 12時間33分
10.『下達』上田秀人著 6時間50分
11.『真夜中あやかし猫茶房3』椎名蓮月著 6時間22分
12.『プライド 警官の宿命』濱嘉之著 10時間26分
13.『霧島から来た刑事2』永瀬隼介著 7時間7分
14.『こころは今日も旅をする』五木寛之著 4時間18分
15.『鴨川食堂ごほうび』柏井寿著 6時間56分
16.『見えないからこそ見えた光』岩本光弘著 4時間39分
17.『今日はいい天気ですね。』群ようこ著 4時間43分
18.『起終点駅(ターミナル)』桜木紫乃著 8時間7分
19.『僕の好きな先生』宮崎亮著 4時間42分
20.『たらちね怪談』蛙坂須美ほか著 7時間42分
21.『藤原定家の妻』谷口弘子著 5時間33分
22.『追憶の彼女』麻見和史著 11時間53分


     てんやく情報
『英語と日本人 挫折と希望の200年』江利川春雄著 全4巻(604頁)・・・英語ができるようになりたい!幕末に「半文明人」として西洋に蔑視された日本人は、懸命に英語を学び近代化を成し遂げる。そこには挫折と希望が交錯した紆余曲折の物語があった。独学に励む若者、日本人にふさわしい学習法の模索、辞書編纂者の苦闘、教科書の中の戦争と平和、名・珍英語参考書の数々、英会話ブーム、小学校英語への賛否、グローバル人材育成や入試改革の是非。英語教育史研究の第一人者が、200年に及ぶ日本人と英語の悪戦苦闘の歴史をたどり、未来を展望する決定版。
『さよならは、言えない。明日も君といたいから』高杉六花作 全2巻(244頁)・・・私、山口心陽(こはる)は、勉強をがんばる中学1年生。私が模試でいい成績を取れたのは、小6の時にクラスメイトで成績優秀の青山玲央(れお)と、大切な『約束』をしていたから。でも、玲央は突然、私の前からいなくなった。あれから1年。玲央と再会!せっかく会えたのに、玲央は『さよなら』を告げてきた。でも、その言葉には、私に言えない秘密があるみたい。切ない願いが心を動かす、あきらめたくない想いの物語。小学中級から。
『海のこびととガラスびんの伝説』サリー・ガードナー作 全1巻(98頁)・・・あの冒険家、ティドルダムが帰ってくる!それなのに、歓迎するためのボトルラーマがみつかりません。ボトルラーマは10本のガラスびんでできた楽器です。空にうかぶ雲が歌っているような音色をかなでます。「ボトルラーマをつくろう!」こびとたちは、ガラスびんをさがしはじめます。
『はれ晴(ば)れ池をさがして』宇佐美牧子作 全2巻(198頁)・・・〈心からのお願いなら「はれ晴れ池」がきっとかなえてくれるよ〉。しっかりもので「家族のために」といつも一生懸命な七美。言葉がうまくしゃべれない弟・リクのために、昔おばあちゃんに教わった「はれ晴れ池」を探し始めます。でも同級生・カイの「いい人ぶって損してる」という言葉に心がゆれて…。がんばり屋な少女の心を晴れやかに解きほぐす、成長物語。
『お山の幼稚園で育つ』山下太郎著 全2巻(244頁)・・・歩いての登園、森の探検遊び、俳句の素読などユニークな実践をするお山の幼稚園。幼児教育は全ての教育の根っこと信じる園長が子ども達の無限の可能性を綴る。
『リスク&チョイス 人の意思はいかにして決まるのか』ジョージ・G・スピーロ著 全6巻(762頁)・・・人は意識的にも無意識的にも、常に何をすべきか、どうするべきか「決定」しながら行動をしており、決して合理的とはいえない決定を下すこともあります。本書は「人はいかにして意思を決めるのか」を解明するために科学者たちが提唱してきた、さまざまな理論を18世紀までさかのぼって紹介。数々の理論が生まれてきた過程を科学者たちの豊富なエピソードとともに描きます。確率論やゲーム理論はいかにして生まれたのか?その歴史を楽しみながら、数学、心理学、行動経済学などの側面から、意思決定の仕組みがわかります。
『子どもが教えてくれた世界 家族社会学者と息子と猫と』片岡佳美著 全2巻(296頁)・・・子どもという「異星人」がどんな世界を見せてくれたか、そしてその世界はどれほどたくさんの自由な色であふれているか、その驚きと喜び。子どもとの出合いを通して得た、体験について書いたもの。

     おんやく情報
『ニート極道 気が付けばヤクザになってました』昨夏瑛・裏世界ラボ著 6時間14分・・・ヤクザのフロント企業に就職してしまった元・ニート青年が、うっかり盃を交わして極道に。なぜかどんどん昇進してしまい!? 新感覚・極道物語。YouTubeで人気のマンガ動画を小説化。
『考え続けるということ 内科医の思考ノート』牧田香理著 5時間21分・・・医師は「日常」をどのように捉えているのか。名物コラムがついに書籍化。がん治療、医療現場から時事問題まで。長年にわたり生老病死を見つめてきた医師から、自分らしく考えながら生きていくために伝えたいこと。

     テキストデイジー情報
『AIの時代を生きる 未来をデザインする創造力と共感力』美馬のゆり著 206ページ・・・AIの存在感が増し、便利な暮らしへの期待や憧れが高まる一方で、仕事を奪われる不安に揺れる現代人。人間とAIの未来はどうあるべきなのか。AIの歴史や仕組みを解説しつつ、両者がより活きる社会のつくり方、さらには一人ひとりができることを、「創造力」と「共感力」をキーワードに語る一冊。
『史上最高の航空機設計者 ケリー・ジョンソン自らの人生を語る』マギー・スミス著 309ページ・・・ロッキード社の社長就任を3度要請されるも3度とも断り、開発現場の最前線に留まり続けた伝説の航空機設計者ケリー・ジョンソン。スカンクワークスを創設しSR-71ブラックバードの開発などその業績は今なお語り継がれ、優れた航空機開発者に授与される「ケリー・ジョンソン賞」にその名を残す。本書は貧しい移民の子として生まれ育ったジョンソンが幼少期の思い出、12歳の頃からやりたいと決めていた航空機設計に携わり第一線を退くまでの出来事を自らの言葉で語った回想録。

   <2月の活動>
 全ボランティア交流会 22(土)コラッセふくしま3階
 点訳継続講習会 5・12・19・26(水)13:30~
 音訳研修会 4・18(火)13:00~
 音訳フォロー研修Ⅱ 4・25(火)13:00~
 点訳全体研修 12(水)10:00~
 点訳相談日 5・19(水)10:00~12:00
 点訳スキルアップ研修会 8・15(土)13:00~
 テキストデイジー活動日 8(土)10:00~
 ウォーキングボランティア定例会 26(水)12:00~
 連絡会 6(木)14:00~
 対面音訳 4・18・25(火)ほか随時
 ウォーキングクラブ 12・26(水)10:30~
 パソコンクラブ 3・17(月)10:00~
 チャレンジクラブ 5・12・19・26(水)13:00~15:00
 ミュージックベルクラブ 10(月)10:00~12:00
 フラダンス教室 20(木)13:00~
 卓球台使用日 3・5・7・12・14・17・19・21・26・28 13:30~15:30


TOPへ戻る